劇場で鑑賞。
相変わらず家でも居場所がないばかりか、緊急事態でやむなく外で魔法を使ったことを信じてもらえずあわや退学という目にあい、そしてようやく学校に戻ったと思ったら、ここでも多数の疑いの眼差しを向けられるハリー。
大人は信じられないし仲間の手までつっぱねてしまいそうになる、そうしている間にもヴォルデモートの魔の手が迫るのをひしひしと感じる。
何より一番恐ろしいのは、自分の中でうごめく「自分でない何か」の存在……
友人が死んでしまった前作の展開も重かったが、引き続き今作も全体的にシリアスで暗めの雰囲気。成長しているキャラたちから子供っぽさが抜けていっていることも手伝ってか、話全体がかなり『甘さ控えめ』風味だった。
話が濃く深くなっていくのはいいとしても、思わずくすっと笑ってしまうような息抜きのシーンまでが少なくなってしまうのはちょっと寂しい。
ところで今回登場したアンブリッジ先生、これがまた最高に嫌なキャラだった!
その教育というかしつけのやり方は、直接的な体罰よりもいやらしくて陰湿な感じ。しかも涼しい顔してそれを楽しんでる節があるので、ねちっこくサディスティックな彼女が双子に一泡吹かせられるシーンは爽快だった。
でも森の中でのあのあと、先生どうなっちゃったんだろうw
「ダンブルドア軍団」を結成し、自ら悪に立ち向かっていくことを決意したハリーと仲間たちが、今後どう活躍していくのか楽しみ。
公開前から話題だったハリーとチョウ・チャンのキスシーンは、それほど盛り上がった場面でなかったせいか「ふーん」で終わってしまった感じ。
むしろ新キャラの不思議ちゃん系少女ルーナのほうが気になる。
そしてハリーがうっかり覗いてしまった、スネイプ先生の暗黒の青春時代の1ページ、不憫なんだけど思わず笑ってしまったw
マイ評価:★★★☆☆
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