DVDで鑑賞。
主人公が手に入れた不思議なリモコンで自由に時間の操作をするうち、彼と周囲の人生は思わぬ方向へ。そして便利だったはずのリモコンも、いつの間にか呪いのアイテムに変貌。
ドラクエで一旦装備しちゃうと外せなくなる呪いアイテム、あれと同じ感じで捨てようと思っても離れないのが恐ろしい!w
家族愛をテーマに、「気をつけていないと無駄にしてしまう時間」がどれほど大切なのか、そして失ってしまったものへの取り返しのつかなさを説いている今作は、良くも悪くも期待を裏切らない、アダム・サンドラー作品らしい一品。
ギャグを絶妙の配分で混ぜ込みつつ、ちょっとしんみりして心にジーンとくるテーマを語る。この手の映画は嫌いじゃないけど、やっぱりいつも同じテイストだと、安心して観られる反面マンネリ化してしまうのも避けられない感じ。
俳優にしてもメインはサンドラー、ヒロインに美人女優、まわりを『いつもの顔』が固めていくというパターンですっかり固定されてきちゃってる印象。「今回は誰がどんな役で出てるんだ」と探すのは、まぁ楽しいんだけど。
この映画では、マイケルにリモコンを渡すモーティを演じたクリストファー・ウォーケンが、謎めいて怪しさ炸裂なキャラにハマっていてよかった。
あと父親役のヘンリー・ウィンクラー。泣ける。
妻のケイト・ベッキンセールは『アンダーワールド』でのインパクトが強かったので、こういう役で見るのは最初なんとなく違和感があったけど、後半の未来の世界になってからが特にいい味だった。美人は老いても美人というか。
他のキャラもそれぞれに、特殊メイクで年老いた姿がすごくリアルだった。
人生で大事なのは仕事よりも何よりも家族。
家族とともに過ごせる「普通の時間」こそを大事に味わって過ごしなさいという、シンプルだけどうっかりすると忘れてしまいがちなメッセージに、あぁ私も実家へもっとマメにメールや電話しなきゃなぁ……と思ったのでした。つうか里帰りしたいわそろそろー。
マイ評価:★★★☆☆
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