DVDで鑑賞。
公開当時はまだフットボールに興味ゼロだったので、アダム・サンドラー作品でも観ていなかった一本。
今になって「そういえば……」とやっと手を出してみたけど、これがリメイク作だということも知らなかった。オリジナルのほうは未見なので比べようもないけど、アダム・サンドラー版の今作、元ネタを知らない私でもこれはこれで充分楽しめた。
アダム・サンドラーでフットボールというと、どうしてもまず『The Waterboy』のほうを思い浮かべてしまって笑いが漏れるが(こっちも名作だったw)、今作でのサンドラーはシリアス風味。
もちろん全編あちこちにコミカルな要素が大量にばらまいてあるけど、サンドラー本人の芸風は控えめで、ギャグ要員としての見せ場は他キャストに譲っている感じ。
役柄でもポールをサポートする『ケアテイカー』として、クリス・ロックを持ってきたのはよかった。彼自身がトークで笑わせるタイプなので、全体的にドタバタへ偏りになりがちなギャグを、種類の違うピリッとした笑いでときどきいい具合いに引きしめてくれるというか。
なので彼が“途中退場”という悲しい展開は、観ていて寂しかった……
個性ある囚人たちには、歌手のネリー、NFL選手マイケル・アーヴィン、日本でも有名なボブ・サップ、そしてオリジナル版で主役だったバート・レイノルズが活躍。レイノルズはチームをコーチしつつ、メインの試合ではピンチヒッターとして自らも出場と、なかなか美味しいところをもっていった感じ。
ボブ・サップが「気は優しくて力持ち」系、ちょっと頭の弱い役どころで、見た目の怖さに反比例した演技がいい味だった。
あとチーズバーガー・エディが個人的に大ヒットだったw
この人『Click』にも、短いけどインパクト強い役で出てたなあ。
vs看守チームの試合シーンも盛り上がってよかった。
舞台が刑務所なので女っ気はほぼ皆無、囚人ばかりでむさ苦しいビジュアルながら、観終わったあとには妙な爽やかさが。変に恋愛要素をねじ込んだりしなかったのはグッジョブ!
ラストはいきなりストンと終わっちゃう感じがしてあっけなかった感じもするので、その後のポールと皆の様子なんかを見せてくれても嬉しかったかも。
けっこう楽しめたので、機会があればオリジナル版のほうも観てみたい。
マイ評価:★★★☆☆
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