行ったことはないけれど、私も名前だけは知ってる『常磐ハワイアンセンター』。
そのハワイアンセンターができるまでを描いた、事実に基づいた話。
炭鉱以外何もないような田舎町にいきなり「ハワイを作る!」という発想もすごいと思う。というか、なぜにハワイ。関連性がまったく見えないんだけどw
ハワイアンダンサー募集の張り紙を見て目を輝かせる早苗。
ほほぅこの子が主人公かと思っていたら、途中からメインになるのは、最初はダンスなんてと敬遠していた親友の紀美子のほう。
東京から来たプライドの高い飲んだくれ講師が、一人真剣に踊る姿を見て雷に打たれたように踊りへの情熱に目覚める。
他に一児の母である事務員、シャイで図体のでかい女の子と、冴えない面々でスタートするダンス特訓。
でも次第に参加するメンバーが増え、踊りもサマになっていき、ダンスの楽しさを覚えた全員の気持ちがひとつになっていく。やさぐれていた講師の心も溶かされていき、やがて反発していた住民たちの気持ちも変わり……
と、そんなストーリー展開は正直読めてしまうんだけど、ある意味王道展開だからこそ素直に楽しめた感じ。ただ、いくつか入る泣かせのシーンはチトくどかったかな。
講師・平山まどかを演じている松雪泰子の華やかさが、すすけた炭鉱の中にいきなり咲いた原色の花という感じてとてもいい。ファッションやヘアスタイルも可愛くてスタイリッシュで目の保養。それでいて中身はめっちゃ男前というのがまたツボ。
紀美子の兄・洋二郎との絡みも、最悪の出会いからその後も反発しあいっぱなしで、これがハリウッドものなら最後にキスのひとつもするんだろうけど、あえてあのままの微妙な距離感を置いてるのがよかった。
ツルハシ構えた洋ちゃんはカッコよかったわー(*´Д`)
ラストを飾るダンスも、みんな輝いていた。
早苗も残ることができれば、皆と一緒にステージに立てたかもしれないのにと思うと、やはり少し寂しさは残るけど。
マイ評価:★★☆☆☆
<<続きを畳む