こんなん観ました

忘れっぽい自分のための、備忘録的な観賞記録。
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Wristcutters: A Love Story

2010.01.19 Tuesday | 映画作品 > コメディ

wristcutters(2006年)
まず最初に言いたい。
この映画、タイトルのせいで絶対に損してるんじゃないかと!
タイトルだけパッと見るとB級ホラーコメディか何かを想像してしまって、あまりおもしろそうには感じないし興味もそそられにくいと思う。実際観てみると内容めちゃめちゃいいしストーリーも面白いのに……もったいなさすぎる(;´Д`)
自宅バスルームで手首を切り、自らこの世にサヨナラした主人公ジアは、生前の世界とどこか似ているようで明らかに違う、自殺者だけの住む一風変わった死後の世界で暮らすようになる。
この世界とその中の人々がとにかくシュール。基本的に“自殺したときの姿”なので、人によっちゃけっこうグロい外見をしていたりもw
生前の彼女が後追い自殺したと知り探しに行くことにするジアと、そのジアにひょんなことから同行することになるロシア人ロッカーのユージーン、そして途中で拾ったヒッチハイカーの変わり者少女ミカール。3人で旅を続けるうち、ジアは次第にミカールに惹かれていく自分を意識するようになり……
死後の世界を舞台にした奇妙なロードムービー、3人の珍道中は不思議で予想つかずの展開で目が離せない。メインキャラはもちろん、脇で出てくる俳優陣の顔ぶれもいい。
ダークでピュアで笑えてほのぼのするおもしろ恋愛映画。
自殺というテーマをコミカル寄りに扱っているためか(ちゃんと観りゃ決して肯定はしてないんだけどね)、キリスト教メインのここアメリカでは受けが悪かったらしいけど、自分的にはかなりツボだった!

マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -

Changeling

2010.01.19 Tuesday | 映画作品 > ドラマ

Changeling(2008年)
クリント・イーストウッド監督、実話に基づいた作品。
行方不明になった息子が見つかったと聞き、駆けつけてみればそれはなんと赤の他人。「これは自分の息子ではない」と訴えるも警察には聞き入れられず、しまいには狂人扱いで精神病院へ入れられてしまう……そんなことがまかり通っていいのかと思うけど、これが事実に基づいているというのが信じられん。
どれだけ強靭な精神の持ち主であろうと、そんな仕打ちを受け長年の訴えとむなしい戦いに疲れ果てれば、どこかで折れてしまってもおかしくはない。それでも息子の生存と帰還を信じて、決して望みを捨てることはなかった、シングル・マザーのクリスティン。ありきたりな言い方だけど、母の愛はすげぇなあ(´д⊂)
腐りきった警察と、そんな警察と癒着してるっぽい精神病院(特に院長)が、めちゃめちゃ悪モンでとにかくムカつく。いくら正しいことを訴えてはいても、この時代の女性の社会的地位も考えれば、クリスティンに到底勝ち目はないようにも見えてハラハラ。
しかし一方で、正義を重んじる刑事やメディアも巧みに使う牧師(ジョン・マルコビッチ)や切れ者弁護士など、クリスティンを脇から支える実に頼もしい存在のおかげで、事件は決して風化することなく注目され、そして驚きの真実も明るみに。
ラストは残念ながら「ウォルターも無事に戻ってめでたしめでたし」なハッピーエンドにはならないけれど、望みと決意を新たにしたクリスティンの強さに希望を抱かされる、いい終わり方だった。
それにしてもこの時代にDNA鑑定技術さえあれば……!

マイ評価:★★★★☆
author : 四葉 | - | -