DVDで鑑賞。
Flight of the Conchordsのジャメインが出てるので借りてみた。
DVDのカバーからしてふざけたコスプレ衣装だし、なんとなく『Tongan Ninja』みたいな低予算グダグダお笑い系統なのかなぁ……と思っていたらまったく違っていて、いい意味で期待を裏切られた。これは大当たり。
スタイリッシュさとかクールさとは間逆の位置にある、でも逆にそのダサさが愛しいというか見ていてすごくほんわかする、冴えないGeek同士のちょっと変わったラブストーリー。
主人公リリーは決してブスではなくて、むしろよく見ると可愛いんだけど、素材はいいのに態度や雰囲気や見せ方で損をしてるようなタイプ。付き合いベタでおとなしいだけで性格も別に悪くない。
対するジャロッドのほうは、なんというかもういろんな面でコテコテw
見ただけで噴いてしまうキャラが地味にインパクト強くて最高w
実際のところまったくイケてないのに、本人はニヒルで強くてめちゃくちゃカッコいいつもり、おまけにプレイボーイ(笑)気取りでいるのが哀れでおかしくて笑いを誘う。
ついでに家族も全員強烈w
リリーのほうが片想いをしているので、最初のほうではそんなジャロッドの言動にいちいち振り回されたりいいようにあしらわれたり、邪険に扱われたりするのがちょっと可哀想。
目を覚ましてもっと上を見るんだ、そんな男にそこまで入れ込む価値はないぞ! なんて思ってしまう。
でも違った環境に身をおいて自分とじっくり向き合ったせいか、リリーのジャロッドに対する思いや態度、彼女自身にも少しずつ変化が。そして同じくジャロッドも、長年の目的だった元いじめっこへのリベンジなどを果たして(決闘シーンは爆笑必至)、彼なりに自分の中の山を乗り越える。
ラブストーリーというよりは成長物語かも?
ラストのいい感じのまとまり具合といい、すっきり後味であったかい気持ちになる映画だった。
場面の合間にときどき挿入される、ぎこちなく素朴な動きの無声アニメーションがこれまたいい味。リンゴの使い方がいいなぁ。
マイ評価:★★★★☆
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