TVで鑑賞。
主演はエイドリアン・ブロディとキーラ・ナイトレイ。どちらもわりと好きな俳優なので、TVでちょうど始まってたついでにどんなもんかねーと観てみたら、ストーリーがけっこうおもしろくてハマってしまった。
冒頭から踏んだり蹴ったりでかなり散々な目に遭っているジャック。
頭撃たれてなんだかいろいろあって、気づいたら殺人犯にされて精神病院にいました!
……これだけでも既に可哀想なのに、その病院で受けさせられる『治療』がまたひどすぎ。
ストレイト・ジャケットに身体を拘束され注射を打たれ、院内の死体安置所のロッカー(もちろん死体用)に閉じ込められ何時間も放置されるという、おいおい治療どころかますます気が狂っちゃうんじゃないの? 的な、もはや虐待としか言いようがない仕打ち。
こんなん閉所恐怖症でなくともきっついわ!
と、ここまでは普通にドラマ/スリラーなんだけど、この治療中にジャックが奇妙な体験をするところから、ストーリーも不思議系な流れに突入。
拘束されてロッカーの中に転がっていたはずの自分が、気づいたら夜もふけた雪の中に立っている。見知らぬ女性に拾われ、そしてどういうわけか自分が未来に来ていること、女性は自分がほんの少し前に助けた少女ジャッキーが成長した姿であることを知り……おまけにこの時代の自分はもう死んでいると聞かされ、ジャックは大パニックに陥りながらも、自身にいったい何が起こったのかを知ろうとする。
ピュアな少女だったジャッキーの、未来でのやさぐれっぷりが一番ショックだったんじゃないのかというのは置いといてw
現実世界で治療が終わると、ジャックもまた元の時間に引き戻される。
そして自分が死ぬ予定になっている日までの猶予はあとわずか。
限られた時間で自分の死の真相を探らなければいけない。でも同時に、会うたびいい感じになっているジャッキーともイチャイチャしたい!
そんな感じで焦っていくジャックとジャッキーの関係に絡め、思ったよりも複雑で血なまぐさそうな謎がじわじわ明らかになっていったり、ジャックが未来から持ち帰った知識が現実世界に作用したり……などなど、いろいろな要素が緊張感のとぎれないテンポで展開。
現在と未来で時間は行きつ戻りつしながらも、ジャックの視点から見ればそれらはある意味すべて同時進行である、というのが物語をおもしろいものにしている。
真相が明らかになる最後まで、「どうなるの!?」とハラハラ惹きつけられっぱなしだった。
ラストはシアワセなんだけど切ない。
けっきょく最後の最後でジャックが変えたのは、自分ではなくジャッキーの未来だったというのが泣かせるなぁ……
マイ評価:★★★☆☆
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