ジャック・ブラックはやっぱりおバカやってるほうが好きだ。
今やすっかりメジャー作品で活躍するようになった彼も、ここでは初期『Tenacious D』の頃を彷彿させるような、ちょっと毒のあるおトボケっぷりをのびのびとw発揮。
モス・デフ演じるマイクがわりと実直な常識人ポジションで、キャラ的には正反対なのに一緒にいるといいコンビ。まぁそうはいってもジェリーと一緒に変な映画作りに夢中になるあたり、常識人といっていいのかどうかは怪しいところだけどw
二人の第1作目は、老婦人を適当にごまかすために作った『オレら版ゴーストバスターズ』。
これがまた、家庭にあるものや廃品のガラクタを寄せ集めて作ったものすごくチープな、子供のごっこ遊びレベルと大差ないふざけまくった映画。笑えるんだけどくだらない、ほんとくだらないw
しかしそれがなぜか人々に受け入れられてしまい、二人は次々と作品を撮ることに。
のちにクリーニング屋の女の子が加わって恋愛物もできるようになり、無駄に幅も広がるムービープロジェクト!w
後のほうになるとセットも工夫して、チープさは相変わらずでも凝ってたりして。
ジャック・ブラック本人が出演した『キング・コング』もしっかりネタにしてて思わずニヤリ。
しかし楽しく盛り上がりビジネスも順調に進んでいたところへ、敷地買収にともなうビデオ店の閉鎖の危機が迫り、そして三人の『オレら版映画』を問題視した著作権団体が介入し……
店を救うために金を作ろう、もちろん著作権問題もクリアしてだ!
と、一大プロジェクトに奮起する三人。町の人々もそれに協力して地域ぐるみで、地元の有名ジャズ・ミュージシャンの生涯を綴った映画を制作する。
実は店主にはもう既に、店の取り壊しが避けられないことはわかっている。それでも皆の映画を愛する気持ちを受け止めて、黙って最後まで見届けるってのが切ない(´д⊂)
電磁化人間とかしょっぱなからありえないことやってるし、そんな調子で全編おふざけギャグになるのかと思っていたので、後半に意外な泣かせの展開が待っていてちょっとびっくり。
切ないながらも心温まるラストだった。
マイ評価:★★★☆☆
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