こんなん観ました

実在の人物や出来事に基づいた話。

勇気あるフリーダム・ファイターとして今も人々に支持されるパトリック・チャムーソ。
彼の視点から見ると、理不尽な扱いや虐待を受けてきた彼らの怒りや鬱憤はとても理解できるし共感もできる。
対する捜査官ニック・フォスが、ひどく冷酷な悪魔のようにも見えるし。
（演じるティム・ロビンスの演技がまたすごい）

が、法の側から見るとフリーダム・ファイターたちの活動は人と社会に危害を及ぼすテロであるという、それもまたひとつの事実。
冷酷に見えるニックも、家に帰れば厳しくも愛情あふれる優しい父親。
家族を、そして人々と国を守りたいという思いがある。
無実の者まで問答無用で捕らえ、ときには死ぬまで尋問する捜査官側のやり口は明らかに卑劣だし許せない。
けれど武器や爆弾を手に立ち向かっていく過激な方法も、果たして最善といえるのか……

どちらの立場も気持ちもそれぞれに理解できるだけに、単純に善悪の対立として分けることはできず、今現在のこの世界の状況とも絡めつつ、両方の視点からいろいろと考えさせられた。



マイ評価：★★★☆☆

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まず議員のおっちゃんの見た目がすごくインパクト大ｗ
奇抜な髪型にまんまる眼鏡と、外見は一見コミカルな感じ。
でも中身はとても真面目で信心深く、思いやりにあふれた人柄。

子供殺しという罪を犯し、世間から悪魔のように忌み嫌われ刑務所内でも蔑みの目で見られている、終身刑の女性マイラ。
自暴自棄に無気力に生きていた彼女を、彼は何年にもわたり訪問し、手紙のやり取りをし、「悔い改め、心から罪を償うこと」「信仰心を取り戻し、己の支えとして前向きに生きること」を熱心に勧めてサポートする。
また一方では、刑務所における囚人の待遇改善の運動も積極的に行った。
自身に何の利益もないどころか、逆に立場や評判を落とすことでしかない、まわりからの風当たりも強い。それでも自分の信念を貫き他者のために努力を惜しまず尽力する、その姿はもはや聖人の域。

そんなふうにすべてを賭して頑張っていただけに、後にマイラに裏切られるシーンはほんとに痛々しくて可哀想だった……最も裏切ってほしくなかった相手に、最悪の形で嘘をつかれて。
でもそこで絶望してすべてを投げずに、服役者の訪問活動などを老年になっても続けるところがすごい。
ラストでのマイラとの仲直りシーン、しんみりとよかった。

ところで同じく服役中のマイラの恋人、どっかで見た顔だと思ったら指輪物語のゴラム役の人だった。当たり前だけどゼンゼン違っててびっくりｗ



マイ評価：★★★☆☆

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