Pandorum
2010.03.11 Thursday | 映画作品 > ホラー
(2009年)
今からそう遠くはない未来。人口増加に伴い、人々は地球にかわる新たな住処となる惑星を捜し求めていた。
とある宇宙船の生命維持タンクの中で、永い冬眠状態から目覚めたバウアー、そしてペイトン。冬眠の影響で一時的な記憶喪失に陥っている2人は、自分たちが何者でここがどこなのかもわからないまま、まずは閉じ込められた船室からの脱出と現状把握を試みる。
しかし彼らを待ち受けていたものは、広い船内に蠢く自分たち以外の、危険な何者かの存在だった。
だだっぴろく不気味な宇宙船内、襲い掛かってくる人とは思えぬ異形の敵、精神に異常をきたす病。『エイリアン』だとか『イベント・ホライズン』だとかをうっすら髣髴させるような、スペース・サバイバル・ホラー。
最初は何もかもがわからない状態。バウアーとペイトンがそれぞれ徐々に記憶を取り戻していくうち、いろいろなことが少しずつ明らかになり真実に近づいていく。ときにミスリードを誘いつつ、一気に手の内をみせない謎解き要素が、ストーリーを飽きさせないものにしている。設定もありがちなようでいてヒネリがあり、なかなか好みだった。
アクションもゴアも派手すぎずしっかり。一番襲われるバウアーが一番貧弱というのが、いろんな意味でハラハラさせられるw
途中から仲間に加わる、農業専門らしいベトナム人と研究者っぽい女がなぜああも格闘家級に強いのか……というのはちょっと疑問なんだけど、まぁサバイバル生活を続けるうちにいろいろ戦闘スキルを身に着けましたってことで解釈しときゃいいんかなw
ミュータントのキモさもよかった。獰猛に襲い掛かってくるときよりも、むしろ集団でみっしり寝てる姿のほうが嫌すぎる。
マイ評価:★★★☆☆
author : 四葉 | - | -