『ご主人様、…入れてくださ…』
——嫌だ、どうしてこれをカタギリが見てるんだ
『何を?もっとちゃんと言わなきゃ分からないな』
——カタギリは友人だったはずだ、カタギリは友人だ、友人であるふりをしてきた、でも知っていたはずだ
『ご主人様の…ちんぽを…私の』
——でも自分は知ってた、友人が向けてくる瞳の色を
「君の口から出るといやらしいなぁ、あれもハワードに教えてもらったの?」
「カタギリ、どうして…」
「尋ねてるのは僕なんだけどなぁ。どうしよう、このデータ間違えて軍部に送っちゃうかも…」
カタギリの手にディスクの入ったプラスチックケースが光る。
それを送られたら、自分達は終わってしまう。
「やめてくれ!…そんな脅すようなこと!」
「じゃあどうしたらいいか分かるよね?」
カタギリはいつものように笑い、腕を組んだ。
「まず服を脱いでもらおうか」
友人だった男の目が暗く光る。画面の自分は愛しい男に抱かれ歓喜の声をあげている。
逃げたい、逃げてしまいたい。
だが彼には選択の余地などなかった。
グラハムネクタイをほどきながら、友人が遠ざかってゆくのを感じていた。
——嫌だ、どうしてこれをカタギリが見てるんだ
『何を?もっとちゃんと言わなきゃ分からないな』
——カタギリは友人だったはずだ、カタギリは友人だ、友人であるふりをしてきた、でも知っていたはずだ
『ご主人様の…ちんぽを…私の』
——でも自分は知ってた、友人が向けてくる瞳の色を
「君の口から出るといやらしいなぁ、あれもハワードに教えてもらったの?」
「カタギリ、どうして…」
「尋ねてるのは僕なんだけどなぁ。どうしよう、このデータ間違えて軍部に送っちゃうかも…」
カタギリの手にディスクの入ったプラスチックケースが光る。
それを送られたら、自分達は終わってしまう。
「やめてくれ!…そんな脅すようなこと!」
「じゃあどうしたらいいか分かるよね?」
カタギリはいつものように笑い、腕を組んだ。
「まず服を脱いでもらおうか」
友人だった男の目が暗く光る。画面の自分は愛しい男に抱かれ歓喜の声をあげている。
逃げたい、逃げてしまいたい。
だが彼には選択の余地などなかった。
グラハムネクタイをほどきながら、友人が遠ざかってゆくのを感じていた。
| カタギリ::9 | 2008,03,05, Wednesday 10:48 PM