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ダリル2(part2 655,657,658,660)

追悼

予期せぬ死ではなかった。軍に属している限り、誰かが死ぬのは夜が来ることと同じくらい当たり前のことだ。
でも、感情を理屈で割り切れないときがある。
「仕方なかった」
その一言をダリルは言葉にすることが出来ないでいた。
彼はきっと首を振るからだ。自分のせいだ、と。

窓から空を眺める彼は、ハワードは立派だったと一言呟き、そのままだ。
その後ろ姿は、戦場のときと比べると酷く小さく、あまりにも頼りない。
今にも消えてなくなってしまいそうで、気付けば、ダリルは後ろから強く抱き締めていた。

「隊長、今だけでも、忘れましょう。泣いたって、俺は見なかったことにしますから」

続き▽

| オーバーフラッグス::4:ダリル2 | 2008,02,02, Saturday 11:52 PM

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