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カタギリ17:鬼畜・スカあり(part7 687-691)
「カタギリ、フラッグはまだ完成しないのか!?」

無理を言っているのは紛れもなく自分だ。
しかし、これではあまりにも遅すぎる。
私は先々週からパイロットスーツを着てうろうろしているというのに、
フラッグが完成しないままカタギリの腕が完治してしまうくらいの日数が過ぎてしまったではないか。
苛立ちを隠せないまま、カタギリを思わず睨みつけてしまった。
自分の瞳の鋭さに気付き、慌ててフラッグに視線を戻す。
この瞳は、友人に向けるには相応しくないものだ。

「フラッグはもう少しだけどね、長年コツコツ研究していたものがようやく完成したんだ」
意気揚々と、満面の笑みで隣の友人は言った。
どうやら先程の私の無礼に気付いていないようだ。ほっと息を吐く。
「ほう、それは喜ばしいな!長年というと…」
「君と知り合って、仲良くなったくらいからかな」
それはまた随分長い。
友人の喜びは自分にとっても嬉しいものだ。
常に穏やかに笑みを浮かべているカタギリだが、今日は一段と朗らかに笑っている。
私も思わず笑顔になってしまうくらいだ。
「そこで君にまあ、言い方は悪いかもだけど実験に付き合って欲しいんだけど」
「その旨を(ry フラッグの追加装備にでもなるのか?」
「いいや、それとは少し用途が違うかな?まあ、ついてきて」

続き▽

| カタギリ::17 | 2008,03,26, Wednesday 03:40 PM

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