輪姦、媚薬、催淫剤
ぬるりとした滑りが性器の上を走った。咄嗟のことに、上げようとした呻きは喉に引っ掛かって吐き出せず、体が上擦るように揺らいだだけだった。
湯を浴びて火照っていたはずの体は、指先から血の気が薄れて、独特の冷えを訴えている。
何を、と問うつもりで開いた唇は、音を発する前に、生温い感触で塞がれた。
焦燥感だけが背中を走り抜けて対応しきれていないグラハムの口啌に分け入った舌が、隅々を犯している。
この男が今自分にしていることが信じられず、濡れた音だけが耳に酷く痛む。
「……きみ、は…っ」
深い口付けから解放されて漸く、漸く、震える声を絞り出した。
彼は、自分の部下だ。
ここは備え付けのシャワールームで、隊の全体訓練を終えて、隊員たちが和気藹々と談笑しながら…そう、つい先ほどまで笑って会話しながら、皆それぞれに、己の汗と疲労を洗い流していたはずだった。
異変が起きたのは、申し訳程度なしつらえの個室の扉を押したときで、今まさに出口へ向かおうとしていたグラハムは、その瞬間に、また個室に押し込まれたのだ。
分析を進めるほどに体は冷えたが、頭は怒りで熱くなってゆく。
続き▽
| 名無しの男(達)::4:オーバーフラッグスの部下達 | 2008,02,17, Sunday 09:34 AM