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刹那3(part7 481-486)
乾いた地面に腰を下ろし、空を仰いだ。
苦楽を共にした仲間達が、もうどこにもいないことがまだ実感できない。
——また、一人か。
軍に身を置く限り、死は日常としていつも隣にある。当然のことだ。

ダリルが死んだ。
遺品の一つも還らなかった。
虚ろな墓標に何を手向けるのももはや無意味に思え、倒れるように身を投げ出す。
陽の温もりを含んだ土の感触が、何故か懐かしく愛しく、そして哀しかった。
——すまない、すまない、すまない…。
何に向かって詫びているのか、自分でも分からなかった。
感傷に浸るなど、欺瞞に過ぎない。

続き▽

| マイスターズ::7:刹那3 | 2008,03,20, Thursday 06:00 AM

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