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カタギリ15:視姦(part7 514,518)
グラハムはこんな状況下では特に、自分を抑えつけてしまうタイプだ。
だから誰かが無理矢理にでも抜いてやらなければ——

そう思ったビリーは、最も信頼できる部下の一人にその行為を依頼するのであった。
通信機で細かな指示を出しながら、見えない相手に対していつものように事を進めていく。
この機械の向こうには、顔を真っ赤にして乱れるグラハムがいるのだろう。
伝わってくるかすれた声と吐息にその様子を感じ取り、ビリーは次第に自らの興奮を高めていった。
やがて異なった場所で、二人はほぼ同時に絶頂を迎えた…


ビリーが快感の余韻をしばらく味わっていると、当の部下が通信を入れてきた。
行為中にはグラハムの気が散るから一切喋らないようにと、彼には言ってあった。
「技術顧問…自分はもう耐えられません…」
切羽詰った声だ。自制心の強い男を選んだつもりだったが、グラハムの痴態を前にしてはそれも無理からぬ話か。
「駄目だね。君に頼んだのはそこまでだ。グラハムにそれ以上触るんじゃないよ、いいね。
…分かったらもう休んでくれ」
穏やかながらも有無を言わせぬ口調で、そう言い放つ。
部下は辛そうだったが、かろうじて「わかりました」の一言をよこした。

いまだ熱が引かぬ身体を抱えたまま、ベッドに横たわるグラハムの姿が目に浮かぶ。
想像の彼に対して、再び沸き上がる激しい欲情。
ビリーはその衝動さえも愉しんでいる自分に気づくと、通信機を外し、グラハムの部屋へと電話を入れた。

| カタギリ::15:視姦 | 2008,03,21, Friday 04:09 AM

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