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上層部の男1-1(part2 99,163-164)

脅迫

「ガンダムなんていつでも見られるよ。
それより君…早くこっちに来たまえ」
グラハムは身体を強張らせた。
窓に映る男は、いやらしい笑みを湛えてグラハムを見ていた。

上からの命令とはいえ、こんな事までしてやる義理はないはずだ。
しかし、彼の肩には今…オーバーフラッグス全員の運命がかかっている。

続き▽

| 名無しの男(達)::1:上層部の男 | 2008,01,25, Friday 06:44 PM

軍の先輩達1(part2 546-550 part3 944,946,947)

輪姦、若ハム、過去

——暴力が、苦痛が、怖いわけではなかった。
下らない嫌がらせや脅迫など痛痒にも感じない。ただ、今グラハムが奴らのされるがまま従っている理由はひとつ。
——明日は、グラハムにとってはじめての、実機による実戦形式の演習が行われる。
シミュレーターによる長い操縦訓練過程を経て、前線に配備されているのと同一のリアルドに、
ようやく実際に乗ることができる。その日を、同期生の誰もと同じく、否、誰よりも強く、
グラハムは待ち焦がれていた。
上級生たちに囲まれ、数の力で抵抗を封じられ、逆らうなら指をへし折ってやると脅されたとき、
そんな程度のことでは屈しないと思った。
卑怯な連中に決して屈服などするものかと、最後の最後まで死に物狂いで逆らってやると、
グラハムの内側の強烈な誇りが叫んだ。そのとき、ふと。

——大きな怪我をしていると、明日の搭乗を外される、と気づいてしまった。
訓練兵の部隊に回されるリアルドの数は十分ではない。訓練成績の上位者しか、
明日の演習には参加できないのだ。骨折などしていれば、別の者が繰り上がるだろう。

痛みなど恐ろしくない。ただ、リアルドに乗りたかった。どんな代償を払ってでも。
そのためになら何だって耐えられると思った。



続き▽

| 名無しの男(達)::2:軍の先輩達 | 2008,02,01, Friday 12:21 AM

医師(カウンセラー)1(part2 603)

「ではそこの椅子に座って楽にしたまえ」
「はい」

カウンセリングを受けに来た美しい青年は素直に腰掛けた。

「で、今日はどういった相談かね」
「は…その…実は私の我慢弱さがどうにかならないものかと」
「我慢、弱い?具体的にはどういったことだね」
「それは…」

言い辛そうに口ごもり俯いてしまった青年の名前はカルテによると
グラハム・エーカー上級大尉。
若くして上級大尉ともなると色々気苦労も耐えないのだろう。
医者はそんな彼に緊張を解くように優しく微笑みかけながらコーヒーを手渡す。

熱いコーヒーを二口ほど飲んだ後、その重い口を開いた。

「あの…普段はまったく平気なんですが、その、せ、性的なことがあると…
色々と我慢がきかなくて」
「ふむ」
「どうしたらいいものか」

医者はゆっくりとグラハムの後ろに立ち
その手を肩に乗せると小さく震えているのが伝わってきた。

「力を抜きたまえエーカーくん。まずはどういった行為に対し
君が我慢弱いのか医者の私には知る義務がある」

| 名無しの男(達)::3:医師(カウンセラー) | 2008,02,02, Saturday 03:29 PM

オーバーフラッグスの部下達(part3 801,802 part4 103,176)

輪姦、媚薬、催淫剤

ぬるりとした滑りが性器の上を走った。
咄嗟のことに、上げようとした呻きは喉に引っ掛かって吐き出せず、体が上擦るように揺らいだだけだった。
湯を浴びて火照っていたはずの体は、指先から血の気が薄れて、独特の冷えを訴えている。
何を、と問うつもりで開いた唇は、音を発する前に、生温い感触で塞がれた。
焦燥感だけが背中を走り抜けて対応しきれていないグラハムの口啌に分け入った舌が、隅々を犯している。
この男が今自分にしていることが信じられず、濡れた音だけが耳に酷く痛む。
「……きみ、は…っ」
深い口付けから解放されて漸く、漸く、震える声を絞り出した。
彼は、自分の部下だ。
ここは備え付けのシャワールームで、隊の全体訓練を終えて、隊員たちが和気藹々と談笑しながら…そう、つい先ほどまで笑って会話しながら、皆それぞれに、己の汗と疲労を洗い流していたはずだった。
異変が起きたのは、申し訳程度なしつらえの個室の扉を押したときで、今まさに出口へ向かおうとしていたグラハムは、その瞬間に、また個室に押し込まれたのだ。
分析を進めるほどに体は冷えたが、頭は怒りで熱くなってゆく。

続き▽

| 名無しの男(達)::4:オーバーフラッグスの部下達 | 2008,02,17, Sunday 09:34 AM

教官(part4 294-297 part5 222-226)

若ハム、過去

—あなたが私を殺したのだ。

静まり返った夜更け、そっと身を起こし隣で寝息をたてる男の横顔を見つめた。
先刻までの激しい情交の名残か、浅い苦痛と倦怠感が未だ身体を支配している。
呻きとも吐息ともつかぬ微かな声が知らず洩れた。
不意に身体を引き倒され、後ろから抱き竦められる。「どこにも去かせない。お前は私の物だ…!」
強引な力で奪い支配しているのは相手の筈なのに、その声も腕も僅かに震えていた。
永訣の時が近いのを無意識に感じているのか。
陽が昇ればついにその日が来る。やらねばならない。もう一度生きるために。

続き▽

| 名無しの男(達)::5:教官 | 2008,02,21, Thursday 12:08 PM

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