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アリー1(part5 130,131,205-207)車
アリーは停車すると、訝しい視線を向けるグラハムの頬に手を伸ばした。
「さ、触るな!」
ぱしんと手を弾くも、反対にその手首を掴まれ、シートに押し付けられる。
「っ…お前」
「触るな、か。ユニオンのエース殿は潔癖無垢なお嬢様らしい。あぁ気にいらねえなあ、
俺はあんたみたいな人間見てると反吐が出るんだよ。真っ白な雪原を見ると荒らしてみたくなるだろう?
そういう気分になるんだよ」
危険を察知したグラハムよりアリーの方が一瞬行動が早かった。助手席のシートに乗り込むと、
そのままグラハムに圧し掛かりシートベルトで両腕を拘束する。
「貴様!」
彼の瞳は驚きを見せた後直ぐにそれを怒りに変え、鋭い光を放っている。
だがそれも、アリーの歪んだ歯車の回転速度を速めるための油になったに過ぎなかった。
「ああ、いいなそういう眼は。蹂躙して屈服して、屈辱で濡れる様を見てみたくなる」
剥き出しになったアリーの本性を前に、グラハムは逃げ場を既に無くしていた。

続き▽

| その他名ありキャラ::5:アリー1 | 2008,02,26, Tuesday 05:24 AM

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