目標をクチュクチュする
再びあの少年と出会ったのは黒いガンダムからハワードに一矢報いてから数日経った後だ。「…お前は…ッ!」
アザディスタンのテロ現場を調査していた時に出会った少年。
あの後すぐにかの宗教的指導者がガンダムに保護された点から考えてもソレスタルビーイングの一員。
若すぎる気もするが、あの迅速な動きでは初めて出会ったあのガンダムのパイロットの可能性が高い。
「刹那・F・セイエイ」
夜中に街中に唐突に現われたその少年は何も言わず、しかし逃げる事もせず。
公園まで歩いていく、それに従い人の気配が周りにないとわかる場所にたどり着くと
前とは違った硬い声で名前を告げた。
「グラハム・エーカーだ。アザディスタン以来か」
名乗ったという事は名乗りを求めているのだろうと名乗ると刹那は無防備にグラハムに近づいた。
「あの黒いフラッグのパイロットか。」
あと少しで手にふれられる。捕まえて尋問する気はなぜかおきなかった。
「そうだ。お前は…」
「ガンダム、ガンダムエクシアのパイロットだ。」
すんなりと拷問するまでもなく答える少年に瞠目した。
彼は自分がユニオンのパイロットである事をしっている。
「どういうつもりでそれを…」
続き▽
| マイスターズ::3:刹那2 | 2008,02,14, Thursday 12:39 AM