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ハワード7(part7 615,619,621,622)
「こんなところで…ハワード…!」
対ガンダム調査隊に着任した日のことだった。ハワードはグラハムに話があるからと
誰もいない備品倉庫に呼びだしていた。
暗がりのなかでハワードはグラハムを後ろから抱きしめた。
「中尉とずっと離れた任務だったんです。もう頭がどうかなりそうなんだ」
普段の理知的な仮面をかなぐり捨てて、制服に指をさし入れグラハムの身体をまさぐった。

「んっハワード…私もだ…こうしてまた君とともに任務に当たれる…んッ」
早急な指使いにグラハムの呼吸もすぐに乱れてくる。長い指が何度も小さな乳首を押しつぶした。
「今は任務のことはいい、あなたを…君を早く感じたいんだ」
そう言ってなにかに追われるように二人は行為を進めた。
ハワードがグラハムのベルトを外し下半身をさらけ出させる。ズボンは足元に絡まりグラハムの動きを制限させた。

「そう…もっと腰を突き出して」
「んっ…」
壁に両手をついてグラハムはハワードの指示に従う。おずおずと形のいい尻をハワードのほうへ向けた。
「あっ…」
すぐに腰を掴まれインサートの体勢を取られる。もうすでに熱く硬くなっていたハワードの男根が
尻に押しつけられてグラハムは震えた。
眼鏡を外しいつもはきっちり撫でつけてある髪を少し乱しながらハワードは白い首筋に
口づけを落とした。
それは挿入の前の儀式というようにずいぶん前から二人の間での暗黙の決まりごとだった。
上着も脱ぎ白いシャツだけをまとった幾分華奢な背中には衝撃に耐えるように力が入った。


「あぁ…!んンッ、ン」
辺鄙な場所とはいえ誰が通るかわからない。そんな危機感からか声を押し殺して
交わっていた。男根の挿入の瞬間にはグラハムはまだ慣れていないようだった。
痛みに耐えるように苦しげに眉をきつく寄せる。

「大丈夫?」
ハワードが優しく尋ねる。力強く責めたてるが決して無理な行為を要求したことは
ない男だった。
「も、もちろん、だっ」
グラハムは口もとに笑みを浮かべてちらっと後ろの男を見遣る。
「あなたは…そうやって強がりを言うから」
ハワードの動きが緩やかになる。円を描くようにゆっくりと腰を回した。

「あ…あ…はあっ」
その隠微な振動にグラハムは次第に感じはじめたのか背中をのけ反らせて答えた。
恍惚に目を閉じて髪の毛をふり乱す姿は淫乱なはずなのにどこか幼くて清楚だった。
ハワードはその反応に答えるように無心にグラハムを求めた。

最後が近づいてきたのかピストン運動が速く細かくなった。
ハワードの汗がグラハムの背中の窪みに落ちる。
「あ、んっああぁ!」
激しく打ちつけられる腰にグラハムは喘ぎ声を抑え切れなくなっていた。
くちゃくちゃと卑猥な音を立てて粘液がこぼれ落ちる。

「んっ」
ハワードは終わりを予感して腰を引いた。中に出してグラハムの負担を
増やしたくなかったのだ。その時ハワードの手に細い指が重なった。
「いやだっ中で出してくれ」
息も絶え絶えに懇願する深緑の瞳。涙を溜めていた。
「しかし…」
「中で出せと言った…」
そんな風に見つめられて断れるわけがない。まいったと言うようにため息をついて
ハワードは何度か激しく突き入れたあとグラハムの中で吐精した。
「あッ…」
その衝撃に小さく喘いで崩れ落ちそうになった痩せた身体を支える。

「無理させた?」
その問いにに頭を振って否定するグラハム。ハワードは正面から抱きしめ
背中をさすってやった。ハワードの腕になかでグラハムがもごもご何かをしゃべっていた。
「なに?」
「もう一度…」
「えっ」
「もう一度したい」

ハワードは驚いてグラハムを見つめる。汗で髪を貼りつかせ
色づいた頬をさらに紅潮させてそうはっきり言った。
「もうだめだよ」
ハワードが静かに諭す。
「なぜだ?もう一度くらいならすぐにできるっ」
「君は…」
ハワードは優しくグラハムの乱れた髪を整えてやりながら言った。
「いくら休憩時間とはいえそろそろ帰らないと不審がられるかもしれない」
「でもまだ…」
食い下がるグラハムの唇に静かに唇を重ねた。
「ん…」
「ほら深呼吸して」
そう言って息を整えて落ち着かせようとした。
「フラッグの整備状況が気になるって言ってたでしょう、中尉」
いつの間にか眼鏡をかけ、ハワードはいつもどおりの口調になっていた。
そのおだやかな声にやっと興奮から冷まされグラハムはほっと息を吐いた。
「そうだな…すまなかった」
「……」
ものわかりのいい姿に今度はハワードが名残惜しそうな表情になった。
「あっ」
無防備な鎖骨に顔をうずめてちくっと紅い跡をつけた。
実はまだ疼いている欲望を押さえるためにふーっと息を吐いた。そして断ち切るように
顔をあげる。この上司の肉体にできることなら負担をかけたくなかった。
「さあ、帰りましょうか」
「ああ」
穏やかに笑い合った。

その後上着をハワードのと間違えて着ていてダリルに指摘され真っ赤になるグラハムだった。
制服のサイズが一緒だったために起きた悲劇だった…

| オーバーフラッグス::10:ハワード7 | 2008,03,25, Tuesday 02:28 AM

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