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医務官ルート(part8 457,459,461,462)
「すぐ医務室にお連れします。もう少し我慢して下さい。」
抱え上げるとその体は思った以上に軽い。
「うぅん…ふぁ…」
その呻きの甘さに、思わず動悸が激しくなる。
なんとか意識をはっきりさせようと首を振るその仕草の度に、柔らかい金髪が頬をくすぐる。
『頼むから動かないでくれ…』
これほど廊下を長く感じたことはなかった。医務官に彼の身柄を託したときには、俺の方がよっぽど尋常でない様子に見えただろう。
「ご苦労。後は任せてくれ。」
かけられた労いの言葉もそこそこに退室したが、最後の医務官の目付きがやけに気になった。


続き▽

| 名無しの男(達)::7:医務官or整備士 | 2008,04,14, Monday 03:58 PM

医務官or整備士(part8 456)
フラッグの整備を終えて休憩室へ戻る途中、通路の壁にもたれてぐったりとしている人影を見つけた。
船酔いした新兵か?
どやしつけてやろうかと思ったが、俺も初めて空母での長期勤務を命じられたときは、体調管理に苦労したな。
医務室に連れていってやろうと、肩に手をかけて助け起こす。
「おい、大丈夫か?……ってえぇ?上級大尉殿!?」
整備士の間でも絶大な人気を誇るエースパイロットは、しかし明らかに様子がおかしかった。
深緑の瞳は潤み、透けそうな白い肌は目元まで朱を帯びている。
上官の顔をこんな間近で見たのは初めてだった。

| 名無しの男(達)::7:医務官or整備士 | 2008,04,14, Monday 03:51 PM

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