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部下(part8 535)
隊長ながら新人教育に口を出したのは、ただ彼が昔の恋人に似ていたからだ。
新たに入隊してきた幼さの残る青年が、志半ばで敵の手にかかったあの男の生まれ変わりのような気がした(勿論年齢から言ってそんなことはないというのに)。
グラハムは青年の青い瞳を覗き込み、かつて『彼』にしたように微笑みかけた。
「緊張しなくていい」
戸惑いがちに歪められる柔らかい唇を甘く噛み、瞳を閉じて恭しく吸い付く。
顎を伝う唾液までをもすすると、グラハムはネクタイをほどきシャツをくつろがせ、もう兆し出した部下の下半身をさすった。
「恋人の顔でも思い浮かべていてくれ」
ジッパーを下ろし、下着ごともみこむ。すぐに青臭い匂いを放ち出したそれを、躊躇いもなく口に含んでしまう。
グラハムは丁寧なフェラチオをほどこしながら瞳を閉じ、あの優しかった恋人を思い出していた。
あの男はいつだって自分のことを思っていてくれた。共に飛ぶ空では、無鉄砲な上官についてきてくれた。
降りたった地上で共にしたベッドでは、優しく思いやりにあふれた仕草で諌めてくれた。
初めて彼に抱かれた時は幸せすぎて死んでもいいとさえ思えた。結局、自分が置いていかれてしまったのだけれど。
「もうこんなに大きくして…」
口にくわえたままローションを手に取り、自分から後ろを慣らす。
自分を見下ろす瞳の戸惑いには罪悪感を感じたが、すぐにそれはかつての恋人と重なり消えてしまった。

(ハワード…どうして君は私を置いていってしまったんだ)
グラハムは年下の青年の体を使いながら涙を流した。だが唇から漏れるのは後悔ではなく喘ぎばかりだった。
「あっ…あ……っ…!」
背中に爪を立て、もっととねだる。今だけは忘れてしまいたかった。あの男が死んでしまう前に自分に語ったことも、
彼の墓の前でした誓いも全て忘れたかった。ただ抱かれ、出来たら愛されたかった。
自分を抱く男はフラッグファイターをやめてしまうだろうか? 隊長に失望してしまうだろうか?
それでも構わない。またハワードに似た男を失うのなら、内地勤務についてくれた方がましだ。
(私は軍人失格だな…)
絡め取るように腰を揺らし、こびるように喘ぎを漏らす。もう何も考えられなくなってゆく。
グラハムはゆすぶられながら涙を流し、やがて来る絶頂に唇を噛んだ。

| 名無しの男(達)::8:部下 | 2008,04,15, Tuesday 08:30 PM

アリー5(part8 490-494,632,634-642)
迂闊だった。
ガンダムの件で重大な極秘情報の提供者がいると言われ、促されるまま車に同乗した。
仲介者が同盟国AEUの少尉であったため、信頼性は比較的高いと判断したのだが、最初から全てが罠だったのだ。
待ち合わせ場所だという廃屋には、人の気配は全くない。
「情報提供者というのは?」
辺りの様子を伺いながら同行の少尉に尋ねると、僅かな沈黙の後、彼は意味ありげな薄笑いを浮かべた。
「何を言ってるんです?いるじゃないですか。貴方の目の前に。」
本能的に危険を察知し、腰の拳銃に手を伸ばしたが、相手の方が一瞬早かった。

続き▽

| その他名ありキャラ::13:アリー5 | 2008,04,15, Tuesday 07:19 AM

整備士ルート(part8 480,481)
「あの、俺の部屋がすぐそこなんで…休みますか?」
「…すまない」
素直に頷くと彼は俺の肩に顔を埋めるようにして目を閉じた。
柔らかい金髪が頬を撫でて胸が高鳴る。
鼓動が聞こえているんじゃないかと不安になったほどだ。
狭い部屋に入るとベッドの上に彼の体を横たえる。
「どうしましょう誰か連れてきたほうがいいですかね」
「いや、大丈夫だ。少し休めば治る…」
そうは言っても彼の様子はますます変になるばかりだ。
上気した顔は熱にうかされているようだし、大きな瞳は潤んでいる。
何か堪えるように眉を顰め、唇を噛み締める。
「う…ぁっ」
堪えきれない吐息が漏れ、驚いた俺が肩に触れるとビクリと大きく震えた。
「やっぱり俺、医務官連れてきます!」
「…君が…」
「はい?」
「…君が、してくれ」
「…なにを」
いきなり柔らかい唇に口が塞がれ驚いて目を見開いた。
「じ、上級大尉殿?」
「頼むから…」
目線も定まらない尋常じゃない様子に戸惑うが、元より憧れてきた人だ。
自分の下半身がいつのまにか熱くなっているのに気づく。
「あなたが…誘ったんですよ」
いい訳じみたことを呟きながら朦朧としている上官の服を脱がせた。

続き▽

| 名無しの男(達)::7:医務官or整備士 | 2008,04,15, Tuesday 12:39 AM

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