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カタギリ17:鬼畜・スカあり(part7 687-691)
「カタギリ、フラッグはまだ完成しないのか!?」

無理を言っているのは紛れもなく自分だ。
しかし、これではあまりにも遅すぎる。
私は先々週からパイロットスーツを着てうろうろしているというのに、
フラッグが完成しないままカタギリの腕が完治してしまうくらいの日数が過ぎてしまったではないか。
苛立ちを隠せないまま、カタギリを思わず睨みつけてしまった。
自分の瞳の鋭さに気付き、慌ててフラッグに視線を戻す。
この瞳は、友人に向けるには相応しくないものだ。

「フラッグはもう少しだけどね、長年コツコツ研究していたものがようやく完成したんだ」
意気揚々と、満面の笑みで隣の友人は言った。
どうやら先程の私の無礼に気付いていないようだ。ほっと息を吐く。
「ほう、それは喜ばしいな!長年というと…」
「君と知り合って、仲良くなったくらいからかな」
それはまた随分長い。
友人の喜びは自分にとっても嬉しいものだ。
常に穏やかに笑みを浮かべているカタギリだが、今日は一段と朗らかに笑っている。
私も思わず笑顔になってしまうくらいだ。
「そこで君にまあ、言い方は悪いかもだけど実験に付き合って欲しいんだけど」
「その旨を(ry フラッグの追加装備にでもなるのか?」
「いいや、それとは少し用途が違うかな?まあ、ついてきて」

続き▽

| カタギリ::17 | 2008,03,26, Wednesday 03:40 PM

カタギリ18:仮面(part7 947-949)
白い喉に柔らかく噛み付くと、グラハムはひっと息を詰めてみせた。
セックスの最中だけ不可思議なマゾヒズムを見せるのは、彼が普段捕食者の立場だからなのか。
決して口には出さないが、グラハムは、今このときだけはどれだけ嗜虐してもノーを言わず、むしろよく鳴いた。
あの日から、彼は変わってしまった。
否、変わったふりをするようになった。
突き付けられた歪みそのものを体言するかのように、まがまがしい仮面をつけた。
ただ唯一僕の前でだけは仮面を外してみせ、懺悔を吐露するかわりに嬌声を吐き出す。
僕は決してサディスティックな性交が好きなわけではなかったが、啜り泣くグラハムを見ていると、そうしてやるのが良いように思えて、体を痛め付けるでなく、言葉で何度も彼を虐めた。

他愛のない話で談笑して、部屋の明かりもそのまま、彼は僕を誘って来た。
付け足すならば、今日1番初めに顔を突き合わせたときから、瞳は潤んだ膜を張っていたのだ。

ベッドに座る僕が伸ばした脚の上、両の膝を跨いで彼は膝立ちし、緩慢な動作で自慰をしている。
それも自分のペニスに対してでなく、僕が手渡したディルドで、アヌスを自分で犯すことによって、だ。
悪趣味な鈍さで光るそれを、羞恥心と戦いながら懸命に動かす。
背中側から利き手をまわし、滑り落ちた腺液とローションでぬめる持ち手を引いては自分の内に突き立てる。
内股が引き攣っては腰が揺れ、否定できぬ高揚感を振り払いたがる彼は、子供のような拙さでいやいやをしてみせる。
「どうして、こんな綺麗な顔を隠したりするんだい」
「あッ…ア、う」
前触れなしに性器に触れると、赤い先端の割れ目からまたぷくりと透明な雫が生まれて落ちる。
そこに親指を突き立てて弄ってやると声にならぬ喘ぎは上ずって、つられるようにその美しい体躯が仰け反った。
細身の骨格に鍛え抜かれた筋肉がなだらかに隆起し、あくまで実用のための、軍人の肉体として完成され、仕上がった白い四肢。
答えることが出来ない彼の前を、いいように擦り上げる。

続き▽

| カタギリ::18:仮面 | 2008,03,31, Monday 11:59 PM

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