コスプレ
「ハワード…いくらなんでもこれは戯れがすぎるぞ」「お許しください上級大尉殿」
その日ハワードがグラハムに着せた衣装はシンプルな白いワンピースであった。
しかもご丁寧にグラハムの髪色にあわせたウイッグまで準備万端である。
少々体のラインが出てしまうのは難点であるがどこから見ても
完璧に美しく、まるで女性モデルにしか見えない。
通りすがる人々も一瞬あれ?という顔をするが男だと気づかれていないようだ。
「もう帰りたいのだが…」
ハワードがどうしてもというのでこの格好で聖地・アキバとやらに
しぶしぶ付き合ってやっているグラハムであった。
なんでこんなことに…とぼんやりしていたのがまずかったのか
正面からくる男に気づかずぶつかってしまった。
「…てぇ!」
「あ…失礼!」と言いかけたグラハムは慌てて口を閉じた。
声を出したらさすがにばれてしまう。
その男の顔を見てハッと息を飲んだ。
この男は…確かAEUの…ガンダムにやられた模擬線の…忘れた!
「なあにいいってことよ!キレイなお姉さんとぶつかるなんて光栄だぜ!
さすがスペシャルな俺様だな」
「…」
「あれ?どっかぶつけた?ごめんなー…ん?」
男は俯くグラハムの顔を覗き込もうとする。
うお!超美人じゃん!背でっけえなデルモか?つーかマジタイプなんですけど!
でもどっかで見たことあるような?…惚れたぜ!
一瞬で思考するコーラサワー。
「なあ、名前おしえてくんない?それともお茶でも…」
「失礼!」
ハワードが後ろからグラハムを隠すように庇い前に出る。
「自分のツレですのでご容赦を」
なんだよ男ヅレかよと思いつつコーラの目はグラハムから離せない。
これは…まさに一目惚れだぜヒャッホーーーウ!
| その他名ありキャラ::2:コーラサワー | 2008,01,31, Thursday 03:34 PM