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カタギリ9(part6 97)
『ご主人様、…入れてくださ…』

——嫌だ、どうしてこれをカタギリが見てるんだ

『何を?もっとちゃんと言わなきゃ分からないな』

——カタギリは友人だったはずだ、カタギリは友人だ、友人であるふりをしてきた、でも知っていたはずだ

『ご主人様の…ちんぽを…私の』

——でも自分は知ってた、友人が向けてくる瞳の色を


「君の口から出るといやらしいなぁ、あれもハワードに教えてもらったの?」
「カタギリ、どうして…」
「尋ねてるのは僕なんだけどなぁ。どうしよう、このデータ間違えて軍部に送っちゃうかも…」
カタギリの手にディスクの入ったプラスチックケースが光る。
それを送られたら、自分達は終わってしまう。
「やめてくれ!…そんな脅すようなこと!」
「じゃあどうしたらいいか分かるよね?」
カタギリはいつものように笑い、腕を組んだ。
「まず服を脱いでもらおうか」
友人だった男の目が暗く光る。画面の自分は愛しい男に抱かれ歓喜の声をあげている。
逃げたい、逃げてしまいたい。
だが彼には選択の余地などなかった。
グラハムネクタイをほどきながら、友人が遠ざかってゆくのを感じていた。

| カタギリ::9 | 2008,03,05, Wednesday 10:48 PM

ハワード4(part6 61,77)NYODO
いったいカタギリ顧問はこの人にどんな指導をしてたんだ…。
戸惑いを隠せないハワードだったが、真剣に悩んでいる様子のグラハムにはとても言えない。
なぜこの人はこんなに純粋なんだろうと歯噛みしたくなる気持ちを抑え
ハワードは勤めて冷静を装いグラハムを椅子に座らせた。
グラハムのまだ柔らかいペニスを掴んだときにつばを飲み込む音がしなかったか
ハワードは気になって仕方なかった。
消毒したカテーテルの先をそっと尿道に差し込む。

「隊長…痛かったら言ってください」
「ん…平気だ…ああっ」
「だ、大丈夫ですか?すみません!」
「いいんだ…その…」

真っ赤になって俯くとグラハムは小声で言った。

「君が上手なんで…んっ」
「そ、そうですか」

声を殺そうというのかグラハムは耳まで赤く染まった顔を隠すように背け、自分の指を噛んだ。
ハワードはふと意地の悪い気持ちになり、その手をゆっくりと引き剥がす。

「ハワード…?」
「だめですよ。声を隠しちゃ…痛かった時に分からないじゃないですか」
「しかし…」
「隊長のいい声を俺にも聞かせてください…」

ゆっくりとカテーテルを進めながら、小さく震えるグラハムの頬をなだめるように撫でた。

続き▽

| オーバーフラッグス::7:ハワード4 | 2008,03,05, Wednesday 07:52 PM

ジョシュア17(part5 938)眼鏡
グラハムが事務室へ行くと珍しく先客がいた。
「ああ、上級大尉殿じゃないですか。また始末書ですか?」
毎度毎度のことながら厭味ったらしい男だ。
何か一言言ってやろうと見返してから、ふと違和感に気づく。
「ジョシュア、君は目が悪かったのか」
机に向かって書類を作っているらしい彼の顔には黒縁の眼鏡が載っていた。
「こうして見ると頭良く見えません?」
ふふんと口の端をあげて笑う、これは癖なのだろうか。今度ふがふがと返してやろう。
雰囲気作りのために伊達眼鏡を掛ける、か。学生時代に流行ったな。
「君も案外かわいいところがあるのだな、意外だ」
「真に受けないでくださいよ、かわいいだなんて気持ち悪い。癖ですよ、癖」
癖か、伊達眼鏡を掛ける癖なんて想像もつかない。
私が思案しているのを察してか、こう続ける。
「昔は悪かったんですよ。で、今も書類作るときは眼鏡ないと落ち着かないんです」
わかりましたか?とでもいうようにため息をつく。
そんなことは言わなければわからないに決まっているだろう、このデコスケめ。
「なぁ、ジョシュア。その眼鏡は度が入っていないんだよな?」
「ええ、まあ。伊達ですし」
「では貸してはくれないか。一度掛けてみたかったのだ」
カタギリのは掛けると酔うからな、ヤツは仕事とエロゲのし過ぎだ。
「まあいいですけど…。んじゃあ、後で俺のお願いも一つ聞いてくださいよ」
「ふはは、そのぐらい容易い。男の誓いに二言はないぞ!」
彼から眼鏡を受け取り、掛けてみる
「どうだ、似合うか」
「普通に似合いませんね。俺に聞かないで便所にでも行って、ご自分で鏡を見られたらいかがです?」
「ああ、そうだな。ついでに誰かに見せてくるか」

数十分ほどして戻ったときには、ジョシュアはもう書類を作り終えていたようだった。
「他の隊員からの評価はなかなかよかったぞ、知的に見えると言われた!」
「そうですか、普段がよっぽど間抜けに見えるんですね」
くそ、可愛げのない。誰だこいつをかわいいなど評したのは、私だ。
「この眼鏡はどうする、もう返したほうがいいか?」
「いえ、俺の『お願い』が終わったら返してください」
「そうか?」
多少疑問は残るままに返事をする。
そういえば喉が渇いた。デスクに置いてあったコーヒーが丁度良い温度に冷めてるだろうと思い
グイッと一気に飲み干す。
途端にぐにゃりと視界が歪み、倒れこむ。
地面にぶつかる前に支えてくれたジョシュアにもたれかかる形でやっと立っていられる。
「すまんな、疲れが溜まってでもいるんだろうか」
「いえ、これで問題ありませんよ。コーヒーに一服盛りました」
「君は何を言って……」
「言いましたよね、『お願い』があるって。内容を確かめなかったのは上級大尉殿のミスですよ」
そういうと彼は、私の上着を脱がし解いたネクタイで後ろ手に縛る。
手馴れているな、この変態め。常習犯か。
備品のボールペンから一本抜き出すとYシャツの上から身体の線をなぞられる。
「こんなことをしてッ…何が目的だ……」
「上級大尉殿と親睦を深めようと思いまして、性的な意味で」
私としたことが不覚だ、こんなアラスカなんかに。
様々なところへ這わしていたボールペンも時間が経つにつれ、一点を責めるようになってきた。
身体をずらして逸らそうとするも、上手く身体が動かない。
「そんなに擦り付けちゃって。上級大尉殿は乳首がお好きですか?」
「ちがッ…うあッん……」
自分の声に熱っぽさが混じっているのがわかる。
「上級大尉殿……勃ってますよ」
そんな筈はない、こんなことで感じたりなどするものか。
「ジョシュアッふあぁあッ!やめッやめりゅ・・・今すぐやめるん…だぁ」
「嫌だな、上級大尉殿。『男の誓いに』?」
「にっにごんふぁらい……」

| ジョシュア::17:眼鏡 | 2008,03,05, Wednesday 06:16 AM

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