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ジョシュア1-1(part2 22,25,26,33,34)

視姦、自慰強制

グラハムはその白い肌を晒したまま、部下のされるがままに組み敷かれていた。
どうしてこんな事になったのかは覚えていない。
昇進祝いで勧められた酒を飲んだ気がする。床に引き倒された気もする。
だが、その記憶もその先の記憶も曖昧模糊としていて、確かな事は
現時点で、自分の体は薬を打たれたかのように弛緩して動かず、
部下の男に蹂躙されていると云う事実だけだった。

欲望をその体に叩きつけられても呻くことしか出来ず、
僅かに自由の利く両手も床を爪で欠くことしか出来ない。
これが絶望でなくて、なんなのだろうか。
力任せに揺さぶられ、明らかに快楽を得ている男の呻きを耳元で聞きながら、
グラハムは引き裂かれる痛みをやり過ごそうと、必死で唇を噛む。
意識が朦朧とし、どれだけの時間が経ったのか、血の味が滲む頃にそれは唐突に終わりを告げた。

「——よかったですよ、上級大尉殿」

そう言って、ジョシュアはグラハムの顎に手をかけ、涙を舌先で拭った。
生暖かい感触にグラハムは身を震わせる。

「あーあ、折角の顔が台無し」
そう言われてグラハムは自分が泣いている事にようやく気づいた。
「何故こんな事を……」
唇が切れるまで噛み締めていたせいか、声は強張っていた。
だが、震えるよりはマシだと思い直し、毅然に顔を上げ、
自分の部下の視線を正面から受けてグラハムは問いただす。
「こんな事を、して、…何のつもりだ。君の真意を計りかねる」

「ハッ。意味なんて無いですよ。どんな答えを期待しているんですか」
目を細め、嘲りの表情そのままに、軽薄な調子でジョシュアは言い放った。
それはまるで楽しんでいるかのようにグラハムの目には映った。
「……君のしでかした事は、軍法会議ものだぞ。それを分かっているのか」
「なーに強がってるんですか。大体そんなこと言っても、楽しまなくちゃ損ですよ」
言いながらジョシュアは、グラハムの勃ちあがり始めたモノを手のひらで包み、喉の奥で笑った。

「う、ぁ、……ッ」
思わずといった風にグラハムの声が漏れる。
「なんだ、感じてるんじゃないですか」
グラハムにとって屈辱的な言葉と共に絡んだ指が蠢いて、どうしようもない快楽をその身に教え込まれる。

「あッ、…くぅ」

目をきつく閉じ、欲望そのままの視線をやり過ごす。その熱に浮かされた自分に気付かないふりをする。
今、自分が何を望んでいるかなどと、グラハムは知りたくもなかった。
それを自覚する事はとても恐ろしい。
震えているのは体と、男としての本能と、そして矜持だった。

「口先では、どうとでも言えますよね。ほらほら、我慢しないで」
それを見透かしたように動きが速くなり、
——だが、あと少しで終わりがみえるという所で唐突に指が離される。
ジョシュアは明らかにその被虐を楽しんでいた。

「そうだ、いつも自分で慰める時みたいにやって見せてくださいよ」
「君は、なにを…」
ジョシュアは立ち上がり、一歩一歩と下がり始めた。

「ガンダムと戦闘した時はいつも欲情してるくせに、なーに言っちゃってるんですか。ほら、早く。
 ——それとも、また突っ込まれたいんですか?」
びくりとその一言でグラハムは体を強張らせた。
「ま、俺はそれでもいいんですけどね」
ジョシュアは笑いながら言葉を続け、身近にあった椅子を引き寄せてそのまま腰を下ろした。
足を組み、卑下た笑いを隠そうともしないその表情に、グラハムは目の前の相手が本気なのだと悟る。
どろりと後孔から脚へと伝う体液の温度が急に冷えた気がした。

「体、熱くなってきません?……薬の効果がそろそろ出てもいい頃なんですがね」

言われなくとも、グラハムは気づいていた。
いくら嬲られたとは云え、体の熱と眩暈にも似た視界の揺らぎ、そして高まる男としての衝動。
どれを取ってみてもおかしい。こんな事は異常だった。治まる気配すらなく、熱は増していく。

やがて荒い息遣いだけが部屋を満たし、上官の言葉の続きがない事を確認すると、
ようやくジョシュアは満足げに声をあげた。

精鋭の新設部隊。オーバーフラッグス。その隊長!
周りから尊敬と賞賛を一身に集めるその男も、一皮向けば性欲に身を震わせる、
ただのひとりの雄に過ぎないのだ。

「ハハッ! 教えてあげませんよ。それにしても随分、辛そうですね。
 いつまで持つかな。……俺はいつまででも待ちますよ、ねえ、上級大尉殿?」

その揶揄する響きに、グラハムは再び唇をきつく噛む。
だが今はその痛みさえ、甘美な痺れとなって自身を苦しめた。
——限界が近い。それは他の誰よりも一番、我慢弱い自分が理解していた筈だった。

現に自身のペニスは、どうしようもなくいきり勃っている。

「……卑劣な。…ッ、私の何が、君をそこまでさせるん、だ…ッ」

グラハムの毅然とした態度は時間と共に崩れ始め、
息も絶え絶えに問う声は、ジョシュアの欲望を煽るのに十分過ぎるほどだった。
射抜くような視線も今は伏せられ、深みのある碧眼は癖のある金髪に隠れてしまっている。
鍛え抜かれた無駄のない体は色づき、その素肌はただ艶めかしい。

| ジョシュア::1 | 2008,01,24, Thursday 04:26 AM

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