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ハワード6(part7 404,405)
この日ハワードが差し出したのは、ブルマという日本の体操服の一種だった。
グラハムはそれを受取りながらベッドの上で顔を真っ赤にする男を見つめた。
『恥ずかしがるのなら持ち出さねばいいのに』とはグラハムが常々思う所だ。
けれどハワードはいくら恥ずかしがっても止めようとしないのだった。
グラハムが普通にしたいとせがめば許してくれるのだが、最近は押しきられることも増えている。
(拒否……しないほうが喜ぶのか?)
グラハムは薄い体操服を掴みながら眉をしかめた。

ハワードの性癖について知ったのは最近のことだ。
けれどグラハムはもうメイドにもナースにも、名札付きのスクール水着とやらにも慣れ親しんでいた。
そしてこういうセックスをコスプレと言い、日本では当たり前のことだとカタギリから伝え聞いたのも最近のことだった。
あの食えない男は一通り講釈をぶつと、しかしあともう一つ足りないものがあると言った。
足りないもの、それはBUKKAKEだと。
ビリーはそう言ったきりにやにやと笑うばかりで肝心要の部分を教えてはくれなかった。
ただハワードはBUKKAKEについて知っていて、自分のために我慢しているだろうと言った。
彼は君に遠慮してるんじゃないかと笑ったカタギリの爽やかな笑顔が忘れられない。
もしコスプレとBUKKAKEがセットでかつハワードがそうと知っていたら
彼はやはり遠慮しているということなのだろうか?
そう言えばいつも終わった後は気まずそうに笑うし、あれは不満だからなのかもしれない。

そうグラムは思い、ついに口を開いた。
「ハワード、BUKKAKEをしてもいいんだぞ」
「た、隊長……!」
しかしグラハムの思惑とは違いハワードはあわてふためくばかりか、顔を真っ赤に染めて頭を抱え出す始末だった。
(まだ遠慮しているのか…だったら)
「ハワード、私は君にBUKKAKEをして欲しいんだ」
グラハムはスラックスを脱ぎ捨てるとブルマという体操服をはき、目の前の男を見つめた。
ハワードは悲鳴をあげていたが、すぐに気を取りなおしたのか襟元を緩めると「先生と呼んでください」とささやいた。
グラハムはようやく彼が乗って来たのだと安心し、なるべく愛らしく『先生』と呼び掛ける。
唇は柔らかく気持が良かった。
彼が喜ぶBUKKAKEはきっと素晴らしいだろう、そんなふうに思いながらグラハムはその緑の瞳を閉じた。

| オーバーフラッグス::9:ハワード6 | 2008,03,17, Monday 10:07 AM

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