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カタギリ、ジョシュア1-2(part2 438-443)

覗き、見せつけて

薄く笑い、ジョシュアを見つめるカタギリのその瞳は、何とも言えぬ優越感で満たされていた。
誰もが欲しがるグラハム・エーカーを、MSWADの中尉殿を所有しているのは、他でもない自分なのだと、あの小憎たらしい部下に知らしめてやりたかった。
まさかこういった形で自分達の関係が露になってしまうのはカタギリとしても想定外のことだったが、好都合なことには変わりはない。

「グラハム…」

ジョシュアに目線をやったまま、カタギリは組み敷いた敏感な耳元に舌を差し込み、囁いた。

あ、とグラハムは小さく喘ぎ、閉じられた睫毛が僅かに震えた。白い肌にさっと赤みが走り、誰もが魅了されるエメラルドグリーンの瞳は、快感に潤んでとろとろになっている。

想像を絶する艶かしさに、全身に熱が回り、ジョシュアは硬直したまま動くことができない。
「あ、ぁ、はやく、カタギリ、ぁ、もッ…意地がっ…わるいぞ…!」

びくびくと内股が痙攣し、限界まで焦らされたペニスからは、我慢できない先走りが何度も何度も筋を伝って流れ落ちる。

その刺激すら今のグラハムには耐え難いもので、はやく終わらせろとかぶりを振って懇願する。

「カタギリっ…」
「…駄目だよ。君はもっと、我慢というものを知らなくちゃ、部下に示しがつかないだろう?」
「な…っあ!っ、あ、あ、ぁッ」

ぎゅう、と勃ちあがって涙を流すそれを握りしめて、カタギリは続けた。


「例えば…そうだなあ、今そこのドアの向こうに、君の部下がいるとする」

「…っ!?」
ジョシュアは狼狽した。何だ、この男は、一体何を考えているんだ?

「ばか、な、ことを…っ言うな!」
「分からないよ。本当に誰かいて、聞き耳を立てているかもしれないじゃないか」
「そんな…っ!ひ、ぁッ、あ!」

カタギリはグラハムのそれを握りしめた指に力を込めた。
人差し指と中指で、ぐしょ濡れになった先端を円を描くように撫で上げる。

「ン、んっ…や、あぁっ…」

薄い皮膚の部分をくじるようにしてやると、グラハムは泣き声にも似た声をあげて、真白いシーツに額を擦りつけた。

「…君があんまりにもいやらしいから、立ち去ろうにも去れなくなっちゃった、とか」

逃げ出すべきなのか、それとも……
ジョシュアは棒立ちの状況のまま、一歩も微動だにできなかった。カラカラに口が渇き、言葉を発しようにもうまく口唇が動いてくれない。


「ねえ、見てないで出ておいでよ」

アラスカのフラッグファイターくん。

愉しくてたまらない、そんな表情でカタギリはドアの向こうへと呼び掛けた。

| ジョシュア::3:カタギリ、ジョシュア1 | 2008,01,30, Wednesday 05:25 PM

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