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カタギリ3(part3 248,249)
「ふむ、どうやら体がGの負荷に耐えられなかったみたいだね」
「そんなことはわかっているさ」
いつも通り、不敵そうに微笑むグラハムを、聊か苛立ちながらカタギリは見ていた。
ガンダムと交戦するために、単独出撃なんて。
命があったからよかったものを——彼は全く、自分に無関心すぎる。
「……一応体を診てみた方がいいね。服を脱いで」
「…ここでか?」
「勿論さ。余程の事が無ければ誰も僕の部屋には入ってこないよ」
「お前は技術顧問だろう、それなら医務室に行ったほうが良いのでは…」
「実は僕、看護士の免許も持ってるんだ」
怪訝な表情を浮かべたグラハムが、一瞬で成る程、という顔になった。
全く、人を疑うことを知らないというか…
「すまないな、頼む」
パイロットスーツを脱ぎ、上だけ裸になったグラハムの胸と腹を触る。
腹部の感触を指先で確かめるように押していくと、少し苦しそうに顔を歪めた。
「ここが痛むのかい?」
「あ、ああ…普通にしてる分には何ともなかったんだが…」
「無茶をするからだよ。…内臓を痛めたみたいだね」
「内臓…」
少し顔色が悪くなる。それはそうだ。彼はこう考えているに違いない。
もし自分がフラッグに乗れない体になったら…と。
彼が恐れる事は死ではない。フラッグに乗れなくなることだけだ。
「…もっとよく調べる必要があるみたいだね。下も脱いでくれるかい?」
「下…?全部か?」
流石に戸惑いを隠せないようだったが、焦っているんだろう。
グラハムは僕の言葉通りにいそいそとスーツを脱ぎ始めた。
一糸纏わぬ姿になったグラハムに、あくまで事務的に声をかける。
これは診察なんだと言わんばかりに、だ。
「じゃあ、今度はそこのベッドに四つん這いになってくれるかい」
「は…?」
「中から調べないといけないからね」
「……わかった」
躊躇いつつも、グラハムはベッドに上がった。
「…こっち向きか?」
「ああ、それでいいよ」
「……カタギリ、その…すまん、見苦しいものを」
「いやいや、とんでもない」
本当にとんでもないよグラハム。どこが見苦しいものか。
まるで蕾のように可憐なその場所を、指先で形を確かめるように撫でた。
「か…カタギリ、そこは汚い…」
「押しても痛くは無いかい?」
「あ、ああ…」
「ふむ、なら大丈夫そうだ。少し冷たいけど、我慢して」
「え…ッあ!!!」
スポイトの先を、グラハムのアナルに挿し込む。
驚いたグラハムがこっちを振り返ろうと首を動かした。
「か、カタギリ、何を…ッ」
「とりあえずこうしておかないと内が見え難いからね。
 まず浣腸して出すもの出してしまおうか。」
「かん……」
絶句したように、グラハムが一瞬固まった。
「……そ、それなら別にやってもらわなくても…」
「恥かしがらなくていいんだよグラハム。」
液体を押し込むと、グラハムは反射的に身震いをした。
なにか言いたげにこちらを一度振り向いた後、黙り込む。
「…よし、全部入ったよ」
その言葉にほっとしたように身じろいだグラハムだが、
すぐに驚愕の顔で僕の方を見た。
「な…、…カタギリ?」
当然だ。スポイトを抜いた直後、何かを挿れられたのだから。
「栓のようなものさ。一回で全部出すには少し我慢しないとね」
「し、しかし…」
「寒いだろ?これを羽織っているといい」
彼にしては珍しく弱気な顔で、僕の差し出した上着を受け取った。
——罰だよ、これは。グラハム。
そしてこのお仕置きは、まだ始まったばかりだ。
しかしよく考えたら、君が我慢弱さを克服するための訓練にもなるかもしれないな…。
「……カタギリ…どれくらいこうしていればいいんだ?」
秘所を隠すように、ベッドの上で体勢を変えたグラハムが問いかけてきた。
「僕が良いと言うまでかな」
「…そうか」

| カタギリ::3 | 2008,02,11, Monday 01:13 AM

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