ジョピュア
「貴方は一度俺に抱かれているんですよ」嘘で安心させるように耳元で囁いた。
「そんな……のは、知らない……」
腕が抗おうと宙をかく。
しかし、泥酔した力ではとても男一人を払いのけることはできないようだ。
ジュースみたいなものです。親睦を深めるためですよと丸め込み、酔わせた。
「ほら、ここのところ。痕があるでしょう?」
鬱血した首筋をなどると幼い顔をしかめる。
ジョシュアの残した痕は、くっきりと白い肌に映えていた。
「あまり……鏡は見ない……」
覚えていないのだ。あの夜のことを。
そう分かると急に湧き上がってきた怒りに、衣服を脱がす手が震えた。
乱暴な愛撫で体に痕をつける。
胸の突起をいやらしく弄くると甘い声が漏れた。快楽に弱い体だ。
用意しておいた潤滑剤を手に絡ませ差し入れる。上官は苦しそうに呻いた。
ぼうっとしていた顔が恐怖で引きつっている。
「痛いですか?この間は随分と良さそうだった。俺が動くたびに、甘い声を上げて仰け反って」
「今日だって欲しそうな顔をしていたからこうしているんです」
グチュグチュと指を増やし、中を広げる。
「2回目だからもうそんなに丁寧に慣らさなくてもいいでしょう?」
十分にほぐしきれていないそこに性器をあてると大きく肩が震えた。
優しくするつもりは完全に無くなっていた。
明日になればこの人は忘れてしまうかもしれないのだ。
ただ、自分のこの熱を早く解放したかった。
「うああああああっ!!」
一気に差し入れて、乱暴に動く。
がくがくと体を揺さぶられ快感からは程遠い苦痛に満ちた声が響く。
泣きそうな顔を眺めながら、憧れの人に自分を刻み込む。
ただ、この人の何もかもを支配したかった。
「そろそろ……っイキそうですよ……男同士ですし中で出しても構いませんよね?」
「うぁっ!いっいや……だっ!」
息も絶え絶えで押しのけようとする。
「孕むわけでもあるまいし。ほらっもう出ますよ!うっ……!」
一際、激しく出し入れし、上官の中に精を注ぎ込んだ。
出し切るまで何度も叩きつけると、抵抗する力はすべて抜け落ちた。
ただ、静かに泪を流す絶望的な表情は今まで見る何よりもそそるものだった。
出したばかりの欲望が再びたぎるのを感じた。
「今頃中では俺の精子がうようよしているんでしょうね。何度も中で出していると男でも孕むかもしれませんよ。そうなったらどうします?」
上官の萎えた性器を弄びながら言うと、それは少しずつ強度を増していった。
「うあっあっ!もっもう嫌だ……嫌!」
「硬くなってますよ?素直に良いと言ったらいかがです。もう一度中で出されたいですか」
「そっそれは……!」
「なら口でしてもらえますか。後でちゃんと貴方のことイかせてあげますよ」
「うぅ……」
そろそろと起き上がると上官は、性器に手を伸ばした。
しばらくためらうように、上目遣いでこちらを伺う。
ジョシュアは痺れを切らして、強引に押し当てた。
「んっんぅ!」
そのまま、奥へ挿入すると、髪をつかみ腰を揺さぶる。
口内は蕩けそうに良かった。強引なイマラチオを繰り返す。
ふと見ると、上官は空いた手で自らの性器をしごいていた。
「おや?上級大尉殿は妙なことで感じるようだ。男に性器に奉仕しならがオナニーですか」
「んっ!んぅっうっ」
一層強く腰を揺さぶる。
「なら飲んでもらっても構いませんよね」
「んんー!」
喉が生々しく揺れる。
ジョシュアは上官が飲み干したことを確認してから、ズルリと自身を引き抜いた。
上官は同時に射精していた。
「美味しかったでしょう?」
微笑みながら尋ねると、力なく頷く。それは最早完全に支配された表情であった。
| ジョシュア::11:ジョピュア2 | 2008,02,15, Friday 04:26 PM