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プレジデント1(part3 735,736)
ん、ん、と潜った声とじゃらじゃらという金属音が同時に聞こえる。
プレシデントの革張りの椅子の元に、一人の青年が蹲っている。アナルに深く詰められた黒いバイブが揺れるたび
青年の金髪が揺れ、それに合わせて彼の首に繋がれた鎖も揺れる。青年の身体は美しかった。
細身だが実にしなやかな筋肉を身に付けており、背が弓形にしなると、その背筋が見せる陰影は芸術的ですらあった。
そして青年は美しい顔をしていた。
金髪に碧眼というまるで物語の中に出てくる王子様のような風貌は、だが今は欲情に縁取られ双眸はあさましく微睡んでいた。
口枷の隙間から溢れた唾液が細い顎をつたい、首筋まで流れている。
「ん、ん」
青年はうつ伏せになり、ぺたりと床に密着し小刻みに身体を前後に動かしていた。バイブは休む事無く快楽を与え続ける。
与えられた快楽の開放を望むも、両腕は後ろ手で手錠を掛けられており使う事は出来ない。
床と、自分の腹との間でペニスを擦る事で彼は不自由ながらも刺激を得ようとしていた。
「おや…」
大統領も、青年の動きと、その意図に気がつく。
「君も強情だね…私に求めればいいものの」
青年の視界に見えるものは横向きの床のみである。だが彼には自分の醜態を見つめる視線を感じ、居た堪れない気持ちになった。
求める訳にはいかなかった。彼の蹲まっているすぐ頭上、その机の上には今季予算案があり、自分の望むものは
今の自分の振る舞いでそのゆく先が闇か光か決まってしまう。
(だめだ、私は、わたしは。みんなは。フラッグ…だめだ、だめだ、絶対に求めては)
「グラハム…」
大統領が青年の名前を呼んだその時、大統領の右手が僅かにふいに動いたが勿論それは彼には見えなかった。
「んーっ、ん、んんんっ」
ぶうんとバイブの音が大きくなり、青年の身体が床から浮いた。
「ん、ん、ん」
バイブの振動でその周りの肉も揺れている。青年は自然と尻だけを高く突き出すような姿勢を取り、腰を上下にゆっくりと振った。
そうしてアナルを締めたり緩めたりする事で、与えられる感覚にも緩急を付ける。太ももの内側がぴくぴくと引きつり、
その根元に有るペニスは完全に立ち上がっていた。やがて上下に振る動きに加え、円を書くように腰だけをグラインドさせる。
艶かしいばかりの仕草だった。

なんという姿だろう

プレシデントは笑った。腹の辺りがざわざわとざわめき、それは他では獲られない満足感へと変わる。
「見事だよ、グラハム・エーカー。やはり君は素晴らしい」
ユニオンが誇る至極のパイロット。あの揺ぎ無い強さと誇りを持つ彼が、今目の前でこんなにも卑しい姿を晒している。
だが彼は汚れない。
追い詰めて、傷をつけて、悲鳴を上げさせて、泣かせて、よがらせても、また彼は真っ直ぐに姿勢を伸ばしやってくるのだ。
ああ、素晴らしい、素晴らしい。グラハム・エーカー。
ぐい、と鎖を引っ張ると、突然の事にグラハムの身体はそのまま前のめりに倒れた。
「いいだろう、君の空はこれからも無限だ」
プレシデントは立ち上がりながらジャケットを脱いだ。その表情は残忍さを少しも隠さない笑顔を見せていたが、
グラハムはプレシデントの言葉に心から安堵していた。

| その他名ありキャラ::4:プレジデント1 | 2008,02,16, Saturday 09:28 PM

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