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カタギリ、ジョシュア3(part2 887-895)

足コキ

両腕をベッドの柱に拘束されたまま、まずズボンを脱がされた。
信じられない光景だ。まさか。あのグラハム・エーカーに。
「駄目だよグラハム、下着も下ろさなければ」
「……ッ、わかっている……」
一瞬だけ、俺の下着に手をかけた上官と目が合った。
目が合ったそれはどうしようもなく頼りない顔で、すぐに目を伏せられた。
「……すまない」
「いいから、早く終わらせてください」
「ああ……」
一時の我慢だ。
こんな事になるなら、命令違反などしなければ良かった。

新たなガンダムの出現という事態が起こったとは言え任務に失敗した罰として。
しかしあの時、ガンダムを捕り損ねたのは俺が起こした命令違反が原因でもある。
そうこう議論された末、俺とグラハムはこんな馬鹿げた事をすることになった。

(——なんで、俺がこんな……屈辱以外の何物でもない……!)

続き▽

| ジョシュア::6:カタギリ、ジョシュア3 | 2008,02,08, Friday 10:48 AM

カタギリ、ジョシュア2(part2 842-844,846-849,851-854)

3P、3P、媚薬、催淫剤

「ンッ…んあっ…あ…」

雪のように白い肌を紅潮させて必死に舌を動かす上司。その舌使いはそんなに
上手いものではなかった。きっと慣れていないのだ。ジョシュアは急に胸が温かくなった。
その衝動に従って金糸の髪をなでてやろうと手を伸ばす。
瞬間グラハムがうしろからの突きあげの振動で軽くえづいた。

「ガ…ハッ…はあ…」
「チッ」

舌打ちしてグラハムの腰をつかみピストン運動をくり返す男をにらみつける。
いつもはきっちり結ってある髪がみだれて肩にかかっていた。
眉を苦しそうに寄せていてジョシュアのキツイ視線に気づいてない。

「あぁ…君はなんて堅いんだろうね…でも、気持ちいいよ…」

カタギリにそう言われて上官は心なしか表情をほころばせた。
ジョシュアはそれが気に入らない。さっきとはちがう攻撃的な衝動に駆られて
伸ばした手で巻き毛を掴みあげた。男根を包んでいたぬくもりをムリヤリ引き離し
上官の顔に思いきり白濁液をぶちまけてやった。

「あっ…」

突然ふりかかった生温かいどろっとした感触に上官は驚いたように身を震わせた。
目にも飛んだせいで深緑の瞳を満足に開けられないでいた。

「きれいになったじゃないですか、上級大尉殿」

いやらしく煽るように言ってジョシュアは上官の唇を指でなぞった。そのまま重ねる。
年より幼い顔を汚す精液をさらに擦りつけるように愛撫しながら
舌をからませて吸いあげ何度も唾液を送りこんだ。

「んっ…ンッ」

くぐもったグラハムの喘ぎ声にまた中心が疼くのを感じながらジョシュアは考えた。
なぜこんなことになったのか。なぜグラハムをカタギリと共有するはめになったのか———

続き▽

| ジョシュア::5:カタギリ、ジョシュア2 | 2008,02,07, Thursday 03:17 AM

カタギリ2(part2 742-744)
「カタギリ…大丈夫か?」
いつもより3倍は優しく僕を見つめる翡翠の瞳が心地いい。
「ああ…君がいてくれてるからね」
「そうか」

爆風に吹き飛ばされ大怪我をした僕は入院を余儀なくされた。
だがまだ起き上がれないどころか腕を上げることさえろくに出来ない状態だ。
自分がどんな状況なのか非常に気になる。

「グラハム、僕はどうなってる?」
「…!いや、君はちっとも変わってないよ」

グラハムの声にかすかな震えがあるのを僕は聞き逃さなかった。
いやな予感がする。

「わたしは花瓶の水をかえてこよう」
「グラハム」
静かに僕は語りかけた。
「こっちへおいで」

しばらく躊躇ったあと彼はゆっくりと僕のベッドの脇に立つ。
「キスして、グラハム」
「ああ…」
小鳥がついばむような口付け。その腕を取り強引に引き寄せる。
「カタギリ…!」
貪るように口付けると最初は抵抗を試みていた体から力が抜ける。

続き▽

| カタギリ::2 | 2008,02,05, Tuesday 05:12 AM

ダリル、ハワード1(part2 727-731)

3P、3P、追悼

ブリーフィングルームに、しばしの沈黙が満ちた。

いつも自信たっぷりな態度で、周囲の人間を牽引してきたこの上官が、
素直な弱音を吐いたことにハワードは内心動揺していた。
そんな姿を見たくないという勝手な想いがある一方で、
実力が飛び抜けているがゆえに、孤独であり、上昇志向ばかり強いと誤解されがちである彼が、
実際には情が深い人間でもあるのだと実感させられてもいた。

軍人らしからぬ端正な顔を俯け、グラハムは目を伏せ、じっと何かを噛みしめている。
まだこの部隊がオーバーフラッグスという名前さえ無かった頃から苦楽を共にしてきた自分たちには、
そんな姿を見せてしまうくらいに心を許してくれているのだろう。
ならば、その信頼に応えたいともハワードは思う。彼の苦しみを癒すために、自分たちには何ができるのか。
そう考えたとき、勝手に体が動いていた。
「隊長。——もう、いいでしょう。それよりも少し、休んで下さい」
言って、ハワードはグラハムの隣に立ち、その肩に腕を回す。
上官に対して無礼だとは思ったが、衝動を止められなかった。
「待機中、我々は交代で仮眠をとりましたが、貴方はずっとお休みになっていないでしょう。
もう、いったいどれくらい寝ていないんです」
プライドの高い彼のことで、振り払われるかもしれないと内心ひやひやしていたが、
その気力も無いのか、ただグラハムはされるがままになっている。
「しかし、……対ガンダム特別対策の第一種警戒態勢が解かれていない以上、
 オーバーフラッグスの隊長たる私が現場を離れるわけにはいかない」
毅然と呟く彼の表情にはしかし、さすがに疲労の色が濃い。
それでも、生真面目さと自責の念のあまり、眠れないのだろう。
ふと目が合うと、ダリルもまた反対側からグラハムの腰に手を回した。
「とにかく、部屋に戻りましょう。スクランブルがかかればすぐ呼び出されるのは、何処に居ても同じです」
ダリルがやんわりと説くと、ようやくグラハムは頷く。それでも自分からは歩き出そうとしないグラハムを、
ふたりで促しつつ、部屋へと連れていった。



続き▽

| オーバーフラッグス::5:ダリル、ハワード | 2008,02,04, Monday 09:50 PM

ダリル2(part2 655,657,658,660)

追悼

予期せぬ死ではなかった。軍に属している限り、誰かが死ぬのは夜が来ることと同じくらい当たり前のことだ。
でも、感情を理屈で割り切れないときがある。
「仕方なかった」
その一言をダリルは言葉にすることが出来ないでいた。
彼はきっと首を振るからだ。自分のせいだ、と。

窓から空を眺める彼は、ハワードは立派だったと一言呟き、そのままだ。
その後ろ姿は、戦場のときと比べると酷く小さく、あまりにも頼りない。
今にも消えてなくなってしまいそうで、気付けば、ダリルは後ろから強く抱き締めていた。

「隊長、今だけでも、忘れましょう。泣いたって、俺は見なかったことにしますから」

続き▽

| オーバーフラッグス::4:ダリル2 | 2008,02,02, Saturday 11:52 PM

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