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日記と言うより妄想記録。時々SS書き散らします(更新記録には載りません)

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日記と言うより妄想記録。時々SS書き散らします(更新記録には載りません)

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カテゴリー「FF」の検索結果は以下のとおりです。

[セフィレオ]もがいて足掻く君の隣で

  • 2012/04/19 00:23
  • カテゴリー:FF
何を血迷ったかセフィロス×レオンに走った。
現代社会人なセフィロスとレオンです。





もう少し手を抜けば、楽になれる事も多いのだろうに。





「─────私の監督不行き届きです。申し訳ありませんでした」


深く頭を下げるレオンに倣って、傍らの青年も慌てて頭を下げる。
二人の前には、でっぷりと腹の膨らんだ中年の男がチェアに腰を沈めて、眦を吊り上げていた。
その男が振り撒く不機嫌なオーラに、青年は完全に飲み込まれており、まだ幼さの残る面立ちに恐怖の感情を滲ませていた。
レオンの方は常と変らない様で、ただ瞼を閉じて、じっと頭を下げ続けて動かない。

それから十秒か、三十秒か、それとももっと長かったのか。
部屋の壁にかけられた時計の、針が動く音は聞こえていたけれど、そんなものを気にしている余裕は、頭を下げた二人にある筈もない。
ただ只管、頭を下げたまま、目の前の男が何らかの言葉を発するのを待ち続ける。

ギ、とチェアの軋む音が鳴って、青年がギクッと肩を揺らせた。
チェアから腰を上げた男は、ゴホン、と見るからに厳格そうな咳払いをする。


「まあ、今回は先方も新人のした事だからと、大目に見てくれたから、私からの処罰も免除するが……今回のような事は、二度と起こさないようにしてくれ給え。良いね、レオン君」
「はい。ありがとうございます」


レオンは一度顔を上げ、男の顔を見て、もう一度深々と頭を下げた。
隣で頭を上げかけていた青年が、慌ててレオンに倣い、「ありがとうございます!」と引き攣った声で言った。

下がって良いと言われて、レオンは青年を伴って部屋を出る。
キィィ……と蝶番が軋んだ音を立てて、重々しい音と共に扉が締まり、ようやく青年が詰めていた息を吐いた。


「はぁ……すみません、レオンさん…」


まだ学生的な雰囲気が抜けない新入社員の、しおしおとした様に、レオンは苦笑を浮かべる。
委縮していた名残のように硬くなっている彼の肩に手を置いて、レオンは努めて落ち着いた声で言った。


「気にするな。今回は、少しタイミングが悪かっただけだ。仕事をしていれば、こういう事が起きる事もあるだろう。お前は此処に入って来てからよくやってくれている。真面目に仕事に打ち込んでいるのも判っているから、そんな顔をするな」
「でも…俺の所為ですし。なのに、レオンさんまで呼び出しかけられて……」
「俺はお前の教育指導を任されている。だから、こういうのも俺の仕事だ。お前が気に病む必要はない」


出来るだけ柔らかい声で言ったレオンだったが、青年の表情はまだ晴れない。
普段、滅多に仕事でミスをせずにこなせていただけに、今回の失敗がかなり堪えているようだった。

レオンは、ぽん、と青年の胸に軽く拳を当ててやった。


「一度やってしまったミスは、次に取り戻せばいい」
「……出来るかな、俺……」


レオンの言葉に返って来たのは、独り言のように零れた言葉。
くすり、とレオンの口元が緩んだ。


「宛にしている」


そう言って、レオンは青年に背を向けた。
胸に詰まった想いを全て吐き出すように、ありがとうございます、と言う青年の声が廊下に響く。
振り返らないまま、ひらりと手を振ってやれば、気合を入れる声が聞こえてきた。

所属の部署室に入って、自分に宛がわれている席に着く。
パソコンの電源を点けて、立ち上がりを待つ間に、引き出しから分厚くなったファイルブックを取り出した。
パラパラとページを捲っていると、コトン、と音がして、顔を上げると、デスクの端に缶コーヒーが一つ。
何故、と数瞬考えた後で、隣のデスクの主が戻ってきた事に気付いた。


「災難だったな」


顔を上げたレオンと目を合わせるなり、美しい銀糸を持つ男は、そう言って小さく笑った。

同じ部署に所属する、レオンよりも二つ年上の男────セフィロス。
レオンと同じ、まだ二十代の半ばでありながら、その業績は他の追随を許さぬ程に優秀な男であった。
レオンも社内の若手の中では、十分トップクラスに入る成績を持っているが、自分が後輩である事を差し引いても、セフィロスには敵わない。

レオンは、デスク端に置かれた缶コーヒーを取って、セフィロスに掲げて見せる。
碧眼が何も言わずに見詰め返して来るので、レオンはしばし逡巡した後、缶のプルタブを開けた。
セフィロスはレオンが一口飲んだのを見届けてから、訊ねた。


「減俸ものだったと思うんだが、どうだった?」
「先方が、新人のやった事だからと、寛大に見てくれた。お陰で、厳重注意だけで済んだ」
「あの狸、お前には露骨に甘いからな」


含みの目を見せるセフィロスの言葉に、レオンはことりと首を傾げた。

あの上司───セフィロス曰く狸───がレオンに甘い所があるのは確かだ。
レオンも、頭を下げていた時は、減俸処分は勿論の事、嫌味の三つ四つは降ってくると思ったていたのだが、良そうに反し、彼は随分あっさりとレオン達を解放した。
連れていた新人にとっては幸運であったが、レオンは何故だろう、と疑問を燻らせていた。

────と、不意に腕が伸びて来て、レオンは驚いて身を引いた。


「逃げるなよ」


セフィロスは、空を掴んだ手を宙に浮かせたまま、レオンに言った。


「……あんたが驚かせるからだろう」
「別にそんなつもりはなかったんだが。お前、相当疲れているようだな」
「何故そうなる」
「さっき、俺が戻って来たのにも気付かなかったんだろう。人の気配に敏感なお前が、周りの人間の気配に気付かない時は、十中八九、疲れが溜まっている時だ」


きっぱりと言い切ったセフィロスに対し、レオンは反論する言葉を持たなかった。

此処数日、レオンは大きなプロジェクトに向けて会議やら、その為のデータ作りやらに追われている。
プロジェクトには先の新人も参加しており、レオンは彼の教育係も引き受けていた。
プロジェクトメンバーは、レオンも含めてその殆どを若手で構成されており、リーダー役となったレオンは上に指示を仰ぎながら、部下となった彼ら他メンバーにあれこれ指定を出してと、心身ともに息つく暇がない。
そんな中で新人の青年が犯してしまった失態で、これによって遅れたものを取り戻す為に、より一層働かなければならない事が決定した。
先刻は新人の青年に対して「気にするな」と笑いかけたレオンだったが、本音を言えば、今のレオンには他者を気遣っていられるような余裕もないのだ。
しかし、自分はリーダーであるし、見るからに落ち込んでいた新人を更に追い込む訳にはいかないと、喉まで出かかった本心を寸での所で飲み込んだ。
……そうした積み重ねが、自覚しているストレス以上に、レオンに疲労を蓄積させていた。

沈黙を誤魔化すように缶コーヒーを口に運ぶレオンに、セフィロスは溜息を一つ。
それが自分の失態を────情けなさを責めているような気がして(勿論、単なる被害妄想であると判ってはいるのだけれど)、レオンは俯いた。
慣れている筈のカフェインの苦みが、常以上に苦い気がして、デスクに戻す。

─────その直後、唐突に腕を掴まれたと思ったら、強い力で引っ張られて、レオンは目を丸くする。


「な、あ、」
「来い」
「来いって、ちょっと、あんた」


まだ仕事がある、と言うかもう仕事に戻らないと、後が不味い。
そう言おうとしたレオンだったが、腕を掴むセフィロスの手が、怒りを握ませているような気がして、口を噤んだ。

引き摺られるようにして連れて行かれたのは、仮眠室だった。
三台の簡易ベッドが並んでいる中、一番端の壁際に連れて行かれて、放り投げられる。
硬い安物のマットレスに埋もれたレオンだったが、直ぐに起き上がって傍らの男を見上げる。


「おい、セフィロス!」
「少し寝ていろ」
「断る。そんな暇はない」


きっぱりと言い切って起き上がろうとするレオンだったが、肩にセフィロスの手が触れた。
それは、払おうと思えば容易に出来る、柔らかな力だったのだが、



「眠れ、レオン。お前が無理をするのは見たくない」



こつん、と額が押し当てられた。
さらりと銀糸が落ちて、レオンの頬をくすぐる。

間近にある碧眼は、とても澄んでいて、穏やかで。
整い過ぎていて高嶺の花のように言われる面立ちも、そうして笑って見せれば、とても柔らかくなる。
けれど、それを知っているのは、レオン一人。

……レオンは、肩の力を抜いた。
ベッドに仰向けになって倒れて、目を閉じる。


「……30分で起こしてくれ」
「ああ、判った」





──────その後、レオンが目覚めたのは、一時間後のこと。







勢いだけで書いた、サラリーマン(的)セフィレオ。
年下には“頼れる男”なレオンが誰かに頼るって良いじゃないか。CCセフィロスならいけると思うんだ、うん。
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[絆]ウソとホントと、ほんとの気持ち 1

  • 2012/04/01 22:05
  • カテゴリー:FF



「ティーダ、ジェクトが帰って来るぞ」



そう言ったレオンを見て、ティーダはきょとんとして、瞬きを繰り返す。
その隣で、スコールも同じようにきょとんとした後、ぱあ、と青灰色を輝かせた。



「本当?お兄ちゃん」
「ああ。土産、持って帰るってさ」



当時者である筈の息子よりも、先に食いついた弟の頭を撫でながら、レオンは頷いた。
スコールがくすぐったそうに目を細める。

しかし、一番喜ぶであろうと思った筈の子供は、むーっと頬を膨らませた。



「どうした?」
「……レオン、今のウソだろ」
「なんで?」



拗ねた表情のティーダの言葉に、スコールがことんと首を傾げた。
レオンの方も同じように首を傾げる。
それを見て、ティーダは怒ったように眉根を吊り上げて、壁にかけられた日捲りカレンダーを指差した。

差された先の数字を確認して、ああ、とレオンは察する。

カレンダーが示す数字は、4月1日────エイプルフール、嘘を吐いて良い日。
だからティーダは、レオンの「父親が帰って来る」と言う言葉を信用せず、嘘だと言い出したのだ。


睨んでくる青色に、レオンは苦笑を漏らし、携帯電話のメールフォルダを開いた。



「本当だぞ。ほら、ジェクトからメールが来てる」



差し出したそれをティーダが受け取り、スコールと一緒に覗き込む。
メールにはザナルカンドからバラム行の船の乗船予定時刻が書いてあった。
今から丁度乗る所、と言うタイミングでメールを送ったのだろう。

しかし、それを見てもティーダはまだ疑う目を止めない。



「じゃあ、父さんがウソついてるんだ」
「どうしてそんなに、ジェクトが嘘吐いてるって思うんだ?」



頑なに信じようとしないティーダに、レオンは参ったな、と思いながら尋ねる。
するとティーダは、だって、と唇を尖らせて俯く。



「だっていっつも、今日はウソついて、オレの事からかってバカにするんだもん」
「ジェクト、そんな事しないよ。優しいよ?」
「それスコールにだけだよ。オレには意地悪しか言わないし」
「……?」



ティーダの言葉に首を傾げるスコールと、そんなスコールを少し恨めしそうに見るティーダ。
レオンは、気まずい沈黙になっている弟達を見下ろして、眉尻を下げて苦笑する。


レオンは、ジェクトからのメールの真偽を疑ってはいなかった。
確かに、ジェクトは帰って来る度にティーダを揶揄って遊んでいるが、その後、いつも揶揄い過ぎた事を後悔しているのを知っている。
口では意地悪ばかり言っても、根は息子を本当に想っているから、こんな性質の悪い悪戯はしないと思うのだ。

けれども、当の息子がこの調子である。
だが、それもジェクトの日頃の行いの所為だから、自業自得にも思えた。


────……本当ならジェクトは、今の時期、ザナルカンドから離れるのは難しい筈だ。


ザナルカンドは年中ブリッツボールに関するイベントが行われている。
大会シーズンや合宿予定がなくても、何某かの大きなイベント行事の際、選手達はパフォーマンスを依頼される事も多い為、ほぼ年中のスケジュールが埋まっている。
だから都市内のチームに所属する選手の殆どは、自身の拠点をザナルカンドに固定させるのだ。
ジェクトが息子と離れてザナルカンドで暮らす事を決めたのも、これが理由だ。

現在、ザナルカンドは現市長の在任十周年を祝っているそうで、これに関する催しが多く、ジェクトが所属するトップチーム『ザナルカンド・エイブス』にもパフォーマンス依頼が寄せられているらしい。
パフォーマンスと言うものは、普通の試合とは勝手が違うので、入念な打ち合わせとリハーサルが繰り返される。
ジェクトはスタープレイヤーとして名が知られているので、当然彼の参加は強く望まれている為、一日でもスケジュールを空けるのは難しいと言う。


ティーダは一年前までザナルカンドで暮らしていたから、そう言った事情も幼いながらに覚えている。
……だから余計に、この時期に父がザナルカンドを離れ、自分の下に帰って来る事が信じられないのだろう。



「絶対帰って来ないよ」
「帰って来るよ」
「来ないよ」
「来るよ」
「来ない」
「来るもん」



ティーダのスコールの遣り取りは、段々と二人の意地の張り合いのようになって来ていた。
二人の大きな丸い目に、じわりと大粒の滴が滲むのを見て、レオンは慌てて二人を宥めた。



「こら、ケンカするな」
「だってティーダが」
「だって帰って来ないに決まってるもん!」
「帰って来るよ!ジェクト、ウソつかないよ」
「いつもウソばっかだよ!」
「ウソつかないよ!」
「う……わぁぁああああああん!」
「ふえええええええ」
「ああ、ほらほら。泣くな、二人とも」



わんわんと声を上げて泣き出した二人に、レオンは溜息を吐く。

それぞれ抱き締めて、くしゃくしゃと頭を撫でて宥めてやるが、中々落ち着きそうにない。
買い物に出かけたエルオーネが帰って来るまでに、果たして泣き止んでくれるだろうか。



(こんな調子でどうするんだ?ジェクト)



メール一つでこの騒ぎ。
しかも肝心の息子は、父が帰って来る事を喜ぶどころか、信じてもいない。

日頃の態度の事も含め、一つ二つ説教ぐらいしてやっても良いかも知れない。
けれども、この話を聞いて一番堪えるのも彼だろうから、説教までは要らないか。




取り敢えず、どうやってティーダを港まで連れ出そうか。
ぐすぐすと泣きじゃくる弟達を宥めながら、レオンは頭を悩ませるのだった。






日頃の行いが大事ってね……

ジェクトも意地悪したくてしてる訳じゃないんですけどねえ。
その癖、スコールには、頭撫でたりいーこいーこしたりするから、益々ティーダの態度が硬質化。
レオンにしてみれば、肝心の息子になんでそれが出来ないのか、物凄く不思議。
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[絆]ウソとホントと、ほんとの気持ち 2

  • 2012/04/01 22:04
  • カテゴリー:FF


不安そうな顔をしたスコールと、不貞腐れた表情のティーダと。
二人を間に挟んで、レオンがスコールの、エルオーネがティーダの手を握って、港への道を歩く。


ザナルカンド~バラム航路の船が到着する時間が近付いて、ジェクトを迎えに行こうと言った時、ティーダは「絶対行かない!」と言った。
昼にレオンの携帯電話に送られてきた父からのメールを、ティーダは未だに信じていない。
スコールの方は、最初の頃こそ信じていたものの、ティーダが余りにも頑ななので、「やっぱりウソなのかな…?」と思い始めていた。

そんな弟達を、レオンとエルオーネの二人で宥めすかして落ち着かせて、ようやっと家を出た。
しかし、二人の表情は相変わらず晴れず、ティーダに至っては度々「やっぱり帰る」と駄々を捏ねる。


それでもなんとか───半ば引き摺るようにして───、夕暮れの港に到着して、約十分。



「船、遅れてるって?」
「ああ。そうらしい」



ジェクトが乗った船が、何某かトラブルに見舞われたらしく、予定時刻が大幅に遅れてしまった。
この連絡はレオンがジェクトに電話をして確認したのだが、



「……ウソばっか」
「ティーダ、まだ言ってる……」



直接電話して確認を取ったのに、ティーダはジェクトが帰って来る事をまだ信じていなかった。
レオンが電話をした時、直接話をさせて安心させようしても、無言で首を横に振るばかりで、電話を受け取ろうともしない。
これで本当に嘘だったら、恨まれるどころの話じゃないぞ、とレオンは思う。

俯いて唇を尖らせているティーダを、エルオーネが慰めるように頭を撫でる。
ぐす、と泣き出すのを我慢する声がして、ティーダはエルオーネにぎゅうとしがみ付いた。
それを見たスコールが、不安そうにレオンを見上げて来る。
大きな瞳が「帰って来る?」と問うように揺れていて、レオンはそんな弟の傍にしゃがんで、抱き締めて宥めてやった。


船の汽笛が鳴り響き、港内アナウンスが聞こえた。
遅れていたザナルカンドからの船が到着したのだ。



「船、着いたよ、ティーダ」
「………」
「ティーダってば」



エルオーネが促すが、ティーダはエルオーネにしがみついたまま動かない。
ワンピースを握り締めた小さな手が震えていた。

レオンがスコールを促し、エルオーネも固まっているティーダの背を押して、船着き場に向かう────が、ティーダが踏ん張って進もうとしない。
困った顔をするエルオーネにスコールを預け、レオンはティーダを抱き上げた。



「ほら、ティーダ。探してみろ」
「いい。いないもん、どうせ」



ぎゅう、としがみついてくる子供に、レオンはひっそり溜息を漏らす。
エルオーネも同じように、スコールと手を繋いで、小さく息を零していた。


四人は、桟橋の傍で、通り過ぎて行く乗船客達の中に、ジェクトの姿を探す。
其処では再会を喜び合う家族や恋人達の姿があって、父親が久しぶりに会った息子を抱き上げている光景もあった。
それを見たティーダが泣き出しそうになったのが判ったから、レオンはぽんぽんと彼の背中を撫でてやる。

沢山の人波の中で、たった一人の人間を見付け出すのは難しい。
ジェクトは大柄だし、存在感もあるから目立つ方だと思うのだが。


目当ての人物が中々見つからないのが、息子の不安を煽る。
やっぱりウソだったんだ、と呟いたのが、レオンの耳に届いた。

ウソだウソだと口で言って、信じていない態度を取っても、やはり、心の何処かで信じていたのだろう。
いや、信じたかった、と言うのが正しいのかも知れない。
ぐす、と鼻を啜るティーダの頭を撫でながら、レオンはもう一度、流れる人波に目を向けた。


──────すると、ひらりと翳される大きな手があって、



「よう、久しぶりだな」



人ごみを抜けて近付いて来た男のその言葉に、息子に対してもっと他に言う事があるだろう、とレオンは眉尻を下げる。

レオンに抱かれたティーダが、ぱちぱちと瞬きを繰り返している。
ぽかんと半開きになった口が、とうさん、と夢幻を見ているかのように、小さく呟いた。



「ほら、ティーダ。嘘じゃなかっただろう?」
「……あ?なんだクソガキ、折角俺が帰るっつったのに、信用してなかったのか?」



むにー、とジェクトの太い指が、ティーダの頬を摘まむ。
そんなジェクトの腰に、小さな子供が抱き着いた。



「ジェクト、ジェクト!」
「おう。どうした、スコール」



ぐしゃぐしゃと大きな手がダークブラウンの髪を撫でる。
その手が離れると、青灰色がきらきらと輝いて、兄に抱かれているティーダを見上げた。



「ティーダ、ジェクト帰って来たよ。ウソじゃなかった!」



弾んだスコールの言葉に、ティーダが視線を彷徨わし、ジェクトは眉根を寄せてレオンを見た。



「……おい、なんなんだ、さっきから。ウソウソって」
「ちょっとな。タイミングが悪かったと言うか」
「半分はジェクトさんの所為だと思う」
「なんだ、エルの嬢ちゃんまで。訳判んねぇぞ、説明しろよ」



訝しげに問うジェクトに、レオンとエルオーネは答えなかった。
二人で顔を見合わせて、後でな、とぼかしてやると、ジェクトは判り易く顔を顰める。

レオンは、ずっと視線を彷徨わせているティーダを見て、くすりと笑みを零し、



「ジェクト」
「ん?」
「ほら、」



言ってレオンは、抱いていたティーダを受け取るように促した。
途端、ジェクトまで視線を彷徨わし、一瞬浮きかけた腕が頭の上まで持ち上げられて、後頭部を掻く。



「ジェクト」
「ジェクトさん」



促したレオンとエルオーネの間には、スコールがちょこんと立って、じっとジェクトを見上げている。
兄と姉が何を言おうとしているのか、小さな弟はきちんと汲み取っていた。

もう一度レオンが無言で促せば、ようやく、しっかりとした逞しい腕が息子へと伸ばされて。



「……お前、重くなったな」



ジェクトの言葉に、ティーダが小さく頷いて、父の太い首に掴まった。

それを見上げたスコールが、傍にあった兄と姉の手を握る。
柔らかな力でそれを握り返せば、ブルーグレイが嬉しそうに笑う。




さあ、帰ろう。
揃って踵を返して、潮の匂いの中を歩き出す。

両手を繋いだスコールの足取りは、誰の眼にも判る程に嬉しそうにステップを踏んでいた。






どっちも素直になれない父子。
「ただいま」「おかえり」も中々言えない。

この後、皆揃ってご飯食べて、ティーダはジェクトと一緒に寝ます。
スコールもお兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒に寝ます。
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[絆]小さな約束、甘い未来

  • 2012/03/14 20:25
  • カテゴリー:FF



オーブンが音を鳴らして、焼き上がりの合図。
それを聞いたレオンは、明日が提出期限の課題を解く手を止めて、腰を上げた。

キッチンからは甘くて香ばしい匂いが漂っている。
余り甘いものが得意でないレオンだが、こうした匂いは決して嫌いではなかった。


ピーッピーッと急かすように音を鳴らすオーブンの蓋を開けると、其処には丸いホールの型がある。
ミトンを手に嵌めて型を取り出したレオンは、調理台の上にそれを置いて、竹串を取り出す。
竹串は表面で軽い抵抗感を見せた後、サクリと刺さると、後はすぅ、と底の方まで落ちて行った。



「……よし」



抜いた竹串の先には、茶色の生地が少しくっついていたが、それはベトついたり、ドロリと溶けたりはしていない。
どうやら、上手く焼き上がってくれたようだ。

周りの大人達からは器用で通っているレオンだが、彼とて何事も失敗しない訳ではない。
初めて作ったものは、ちゃんとレシピ通りに作っても、オーブンの温度が足りなかったり、メレンゲの泡立てが足りなかったりと、そうした事はままあるものであった。
一つのものに集中していれば、多少の失敗も取り戻す事は出来るのだが、レオンは決して暇ではない。
今日も朝から忙しなく、朝食の用意をして、妹と弟達を起こし、洗濯物やら掃除やらを済ませたと思ったら、今度は昼食の用意をして……と言う具合に、同じ年頃の少年少女達に比べると、非常に多忙な身だ。
だから時々、パンを焦がしたり、服を一つ洗濯機の中から取り忘れていたり、と言う事が起きてしまう。
菓子作りなんて尚の事で、夕飯の準備と同時進行で作っている時などは、うっかりバニラエッセンスを入れ忘れたり、ブランデーの量を間違えたり、と言う事は少なくなかった。

今日も今日とて、そんな忙しい時間の中で、レオンは合間を縫って菓子作りに精を出していた。
全ては、もう直ぐ帰って来るであろう、妹弟達の為に。


粗熱が取れるのを待って、型から中身を取り出す。
底が外れるタイプの型なので、引っ繰り返す必要がないのは助かる。

チョコレート色の生地の横側に指先を軽く当ててみる。
これも指に付着するものがなかったので、上手く行った、とレオンは口元を綻ばせた。


────ガチャガチャ、バタン。
賑やかな音が玄関から聞こえたのを耳に留めて、レオンはキッチンからリビングに顔を出した。



「レオン、ただいまー!」
「ただいま、レオン」
「お兄ちゃん、ただいま」



元気な声をあげるティーダと、持っていた買い物袋をテーブルに置くエルオーネ。
スコールは三十分振りの再会に、早速甘えるようにレオンの下に駆け寄って、ぎゅっと兄の腰に抱き着いた。

さらさらとしたダークブラウンの髪を撫でる。
すると、抱き着いたままスコールがくんくんと鼻を鳴らした。



「お兄ちゃん、いい匂いする」
「ああ。お菓子、作ってたからな」
「お菓子?」



ぱっと表情を明るくしたのはティーダだ。
わくわくとした顔で見上げて来る蒼と青に、レオンはくつくつと笑う。



「もう少しで出来るから、良い子にしてろよ?」
「うん」
「レオン、買ったもの、冷蔵庫に入れておくね」
「ああ……いや、俺がやろう。エルは二人を見ていてくれ」



そう言うと、エルオーネは「判った」と言って、買い物袋をレオンに手渡した。
レオンはキッチンに戻ると、明日以降の献立になる食材を冷蔵庫に詰めていく。

それが終わると、調理台に置いていたお菓子の表面に、茶漉しを使って粉糖を振りかける。
チョコレート色と対照的な白が鮮やかに映えた。
少し熱した包丁で綺麗に切り分けて、デザート皿に乗せ、ホイップクリームを添える。


これでよし────と思った所で、視線を感じて振り返る。
すると其処には、キッチンの入り口でひょっこり顔だけを覗かせている子供達がいて。



「出来たぞ」



くすりと笑ってそう言うと、ぱぁあ、と二人の顔が輝いた。

レオンがジュースとコーヒーを準備している間に、二人はリビングに戻り、「出来たってー!」とエルオーネに報告する。
良い子で待ってなきゃ、と言うエルオーネの声に、二人の返事が重なるが、その声さえも待ち遠しそうに聞こえるのは、気の所為ではあるまい。


レオンがリビングに入ると、三人は窓辺のテーブルに行儀よく座っていた。



「今日のおやつ、何?」
「ガトーショコラだ。チョコレート生地のケーキみたいなものかな」
「お姉ちゃんの、おっきいね」
「……うん。レオン、どうして?」



それぞれ並べられたケーキの大きさを見たスコールの言葉に、エルオーネも頷いて、首を傾げる。
いつもはティーダとスコールのケーキの方が、気持ち大き目になっているからだ。

間違えた?と不思議そうに見上げて来るエルオーネに、レオンは微笑む。



「今日はホワイトデーだろう」
「……あ。え、ちょっと待って、私、先月何も渡してないよ」
「ほわいとでー?」
「ほわいとでーって何?」



慌てるエルオーネと、そんなエルオーネにホワイトデーについて訊ねる弟達。
レオンは自分の椅子に座って、コーヒーを一口飲んでから、言った。



「ホワイトデーと言うのは、そうだな……男の人が好きな女の人に贈り物をする日、だな」



その前にバレンタインデーと言うものがあって、とはレオンは言わなかった。
この前提があろうとなかろうと、レオンは今日はガトーショコラを作るつもりだったし、エルオーネには大き目のカットを渡すと決めていた。

レオンの言葉を聞いたスコールが、すきなひと、と小さく反芻して、



「お兄ちゃん、お姉ちゃんのこと、好き?」
「ああ」
「僕もお姉ちゃん、好き」
「オレもー!」
「あ、ありがとう」



突然の告白ラッシュに、エルオーネは顔を赤くする。
その傍ら、困ったように眉尻を下げている彼女を見て、レオンはくすりと笑った。



「エル、来年は少し期待していても良いか?」



何を、とはレオンは言わなかったが、利発な妹はきちんと察してくれたらしく。
待っててね、と笑ってくれた妹を見て、レオンは来年の冬が今から待ち遠しくなるのを感じた。





こんな事言ってるレオンですが、バレンタインはバレンタインで、何か用意してるんですね。
ってかバレンタインでもホワイトデーでもクリスマスでも、何もなくてもレオンはこんな調子です。イベントに感けて妹弟を可愛がりたいだけです。このお兄ちゃんは。

お菓子作りは分量を間違えると、中々修正が効かないので大変です……
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[バツスコ]スウィート・ナイト

  • 2012/03/14 20:20
  • カテゴリー:FF
バレンタインの[スウィート・モーニング]と同じ設定。
現代パラレルでバツスコ同棲。




世話になった先輩方への追い出しコンパを終えて、夜の道を帰路についたのは、今から三十分前の事。
会場にした居酒屋から、酔い覚ましも兼ねて徒歩・電車で帰宅したバッツは、マンションの自分の部屋に明かりが点いているのを見て、おや、と首を傾げた。

バッツの同棲相手(同居だろうと彼は言うが、バッツは意地でも同棲と言いたい)であるスコールは、高校二年生、来月には三年生になる。
真面目で勤勉な彼は、夜遅くまで机に向かって勉強をしている事が多いのだが、此処数日は月頭に行われた学年末テスト終了による燃え尽き症候群に見舞われていた。
彼にしては珍しく、今は怠けたい気分であるらしく、午後10時にはさっさと風呂に入り、何をするでもなくベッドの上でごろごろ転がり、そのまま寝落ちると言うパターンが多くなっていた。


携帯電話で時刻を確認すると、午後11時。
起きているのは珍しくないが、最近のパターンだと、電気は消えている筈だ。
消し忘れか、そろそろ以前の調子に戻って、また勉強をしているのか。

バッツはコンパの後の二次会でカラオケに参加し、酒量もそこそこ入ったので、気分的にはとても良いものだった。
なので、頭はついつい浮付いた事を考える。



(起きてるんなら、ちょっとイチャついたっていいよな)



学年末テストの一週間前から、バッツはお預けを喰らっている。
スコールが進学クラスを希望しており、その為には学年末テストを落とす訳には行かなかったので、その間、バッツはなくなくスコールに構い付けるのを我慢した。

そして学年末テストが無事に終了し、結果も帰って来て、スコールの進学クラス進級も決定し、これでようやく────とバッツは思ったのだが、現実はそう甘くはなかった。

燃え尽き症候群に見舞われたスコールは、前述の通り、彼にしては珍しい惰性な生活を送っている。
朝は登校ギリギリまで起きないし、バッツが大学での授業を終えて戻ってきた時には、既にベッドに住人だ。
バッツも何度か突撃し、スキンシップを図ろうとしたが、怠けたい彼には邪魔にしかならなかったようで、「鬱陶しい」と言う冷たい言葉と共に蹴り落とされる結果となっていた。


元々スコールは、他人とのスキンシップが好きではない。
特に疲れ切っている時など、尚の事、人の熱を疎ましく思うようだった。

それを判っているから、バッツもスコールが落ち着くまで待つつもりだったのだが、そろそろ限界だ。
酒も入っているお陰で、余計にストッパーが甘くなっている。
ちょっとぐらい良いよな、と考えている今のバッツは、自分の“ちょっと”がスコールの許容範囲を大きなズレがある事を完全に失念していた。


電気の付いた部屋に帰るのは、久しぶりの事だった。
バッツは───酒の効果も相俟って───ウキウキとした気持ちで、ドアロックに鍵を差して回す。



「スコール、たっだいまー!」



玄関から一番遠い寝室にいるであろう恋人に届くように、大きな声で帰宅を告げる。
すると、思った以上に近い場所から、彼の声が聞こえてきた。



「煩い、バッツ!夜中だろ!」
「おっ?」



咎める声がしたのは、玄関に近い位置にある、キッチンだった。

思わぬ所から聞こえた声に、バッツはきょとんと目を丸くする。
それからキッチンから漂ってくる甘い香りに首を傾げ、恋人の名を呼びながらキッチンを覗き込んだ。



「スコール、何してんだ?」
「あ……バカ、見るな!」
「ぶっ」



べしっ!とスコールの掌底がバッツの顔面に当たる。
蹴飛ばされるよりは痛くないが、鼻頭がヒリヒリする。


細い指の隙間から、スコールの顔が見えた。
綺麗な顔をしているのに、いつも眉間に深い皺を寄せている恋人は、常の三割増しで皺を寄せている。

が、バッツにはそれよりも、顔に当てられたスコールの手から甘い香りがするのが気になる。



「スコール、この匂いなんだ?」
「嗅ぐなっ!」



手首を捉まえて、すんすんと鼻を鳴らしてみると、スコールは真っ赤になってバッツの手を振り払った。
ケチ、と唇を尖らせると、スコールは赤らんだ顔のまま、じろりとバッツを睨む。



「……あんた、酔ってるだろ」
「んー、まあ、ちょっとな。結構飲んじゃったからなぁ」
「おい、近付くな。酒臭い」
「いいじゃん、久しぶりだしさ」
「何が」
「スコールとこんな風に話するの」



バッツの言葉に、スコールが眉根を寄せて、口を噤む。
青灰色にバツが悪そうな雰囲気が滲んだが、バッツはそれに気付かない振りをして、へらりと笑った。



「所で、何してるんだ?なんか良い匂いするけど、夕飯、これからなのか?」
「……こんなもの夕飯にする訳ないだろ」



こんなもの、と言うスコールの示した物が何であるのか、バッツには判らなかった。

何を作っていたのか、じっとスコールの顔を見詰めて無言で問い掛けてみると、すい、とスコールの視線が逃げる。
追い駆けて顔を覗き込むと、すい、と反対方向へと逸らされた。
全く目を合わせてくれない(いつもの事ではあるのだが)恋人に、バッツはむーと拗ねた顔を作って見せる。

─────けれど、ダークブラウンの髪から覗く彼の耳が、酷く赤らんでいるのを見付けて、ぱちりと瞬きを一つ。



「スコール?」
「………」



名前を呼ぶと、ふい、とスコールはバッツに背を向けた。
スコールは壁のフックにかけていたミトンを取って、オーブンの蓋を開ける。
キッチン全体に香っていた甘い匂いが一層強くなった。

オーブンから取り出されたのは、小さなカップに入った、合計六個のチョコレート色のケーキ。
スコールはそれを調理台に置いて、竹串でそれぞれ焼き具合を確認した後、その中から一つを手に取って、



「……ほら」



カップケーキを差し出したスコールの頬は、赤い。
青灰色は、バッツを見ているようで微妙に逸らされていて、褐色とは交わってくれなかった。

バッツは、ぽかんとしたまま、差し出されたカップケーキを見詰めていた。
そのままいつまでも受け取ろうとしないバッツに焦れて、スコールが顔を顰めてバッツを睨む。



「……いらないなら、捨てる」
「いやいやいや!いる!貰う!」



それだけは勘弁して、とバッツは慌ててカップケーキを掴んだ────スコールの手ごと。
離せ、と怒られたが、バッツはスコールの手ごと包んだまま、カップケーキをしげしげと見詰め、



「これ、スコールが作ったのか?」
「………」
「なんで?」



無言は肯定と受け取って、バッツはスコールを見て問うた。

スコールは、バッツから顔を背け、青灰色が右へ左へ宙を彷徨う。
赤い頬を恋人へと向けたまま、スコールはぼそぼそと呟く。



「……先月。あんたに、貰った。だから」



お返し、と消え入りそうな小さな声で紡がれたのが、辛うじてバッツの耳に届く。
アルコールの酔いが、全部一気に吹き飛んだ。



「スコール!愛してる!」



突然の声を大にした告白に、スコールが真っ赤な顔で目尻を吊り上がらせた。
それに構わず、バッツは細い身体を抱き寄せて、淡色の唇を己のそれで塞ぐ。




ぽと、と床に落ちたカップケーキを見て、後でスコールの怒りを買う事を、バッツは知らない。






なんでこんな夜中に作ってるのかと言うと、作った方が良いのか、やっぱり要らないのか、大体酒飲んでるだろうしコンパで色々食べてるだろうし……って感じで悶々考えてたら、こんな時間になっちゃってた訳でして。ベッドの上でごろごろ考え込んでたんでしょうね。
バツスコはツン全開だけどデレなスコールが書けるので楽しい。
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