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日記と言うより妄想記録。時々SS書き散らします(更新記録には載りません)

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日記と言うより妄想記録。時々SS書き散らします(更新記録には載りません)

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カテゴリー「FF」の検索結果は以下のとおりです。

[レオン&子スコ]アンフリー・フォトグラフィ 4

  • 2012/10/30 00:54
  • カテゴリー:FF



予定から30分押しで、ようやくの休憩時間。
レオンはほっと息を吐いて、結んでいた髪を解いた。
柔らかな濃褐色の髪が流れて落ちて、結んだ癖を直すように手櫛で簡単に梳いて置く。

撮影の間に着て脱いでを繰り返した服は、脱ぐ度に全てきちんと畳んでテーブルに戻している。
スタッフからは適当に置いてくれて良いと言われているのだが、これはレオンの癖だ。
潔癖症ではないけれど、だらしのない行動をして弟に悪い癖をつけてはいけない────父がズボラな所があるので、尚の事兄である自分がしっかりしなければ、とも思う。
そんな努力の甲斐あってか、スコールは今の所、兄に似て整理整頓をきちんとする癖を根付かせつつある。

そんな弟を、随分長い時間、待ち惚けにさせてしまった。
同じ空間にいるとは言え、仕事となるとまるで構ってやれない。
家に一人で残すよりはと思って連れて来たが、結局、寂しい想いをさせてしまったか。


(後半は早めに終わると良いんだが)


この空き時間は、撮影合間の一服であるから、まだ仕事は終わりではない。
夕飯の時間が遅くならない内に済んでくれるのが一番良いが、今日のこの調子ではどうなる事やら。

一先ず、この貴重な休憩時間を無駄にはするまい。
レオンは高価そうなアクセサリー類を手早く外すと、弟の待つスタジオ隅のテーブルに向かい、


「………スコール?」


そこにいた子供の姿に、レオンは目を丸くした。

濃褐色の髪、青灰色の瞳、何よりも見間違う事のない弟の顔。
スタジオ入りしたばかりの時の、怯えたような表情はなく、飴やクッキー、ジュースを貰ってすっかりリラックスしている様子。
それは良い、ずっと怯えて縮こまっているより、その方がレオンとしても安心できる。

────が。


「スコールちゃん、クッキーおいしい?」
「うん」
「こっちも美味しいよ~。あんこ好き?」
「すき」
「あーん」
「んぁ」
「もー可愛いなぁ」


沢山の女性スタッフに囲まれている子供は、すっかり可愛がられている。
お菓子やジュースも手ずから食べさせて貰っていて、完全に雛鳥状態だった。

それは良い。
スコールが可愛がられるのは、レオンも嬉しいと思う。
……だがしかし。

ふわふわ、ひらひら。
スコールが動く度に揺れる、薄いレースの飾り袖に、所々で小さくきらきらと光るラメ。
濃褐色の柔らかな髪は、常のように無造作に首下にかかってはおらず、頭の後ろで小さく結い上げられている。
結われた髪を結んでいるのは、先程レオンが撮影の時に使っていたような味気ないゴムではなく、淡い色の可愛らしいリボン。

ふわふわ、ひらひら。
淡色のリボン。
その姿は、レオンが連れて来た弟の格好とは、似ても似つかず、けれども間違いなく、其処にいるのは自分が大切にしている弟で。


「────お兄ちゃん!」


振り向いた蒼色が、嬉しそうに輝いた。
ぴょんっとパイプ椅子から飛び降りて、とてとてと駆け寄ってくる姿は、やはり紛れもない弟のもの。
ぎゅっと腰に抱き着いて来た子供の体温も、やはり、レオンの体に馴染んだ弟のもの。

だと言うのに、何故。
何故この子は沢山のレースがついた、可愛らしいスカートの服を着ているのだろう。
これはどう考えても、女の子が着るものだ。


「あのね、あのね、お兄ちゃん。僕、良い子してたよ」
「あ……ああ。うん。そうだな」


良い子で待ってたんだよ、と言うスコールに、レオンは半ば呆けながら頷いて、スコールの頭を撫でた。
そんなレオンの茫然とした様子に、スコールを囲んでいた女性スタッフ達が楽しそうに言った。


「可愛いでしょ?スコールちゃん」
「退屈しちゃってたからねー、ちょっと暇潰しにお着替えしてみたの。短パンでお膝見えてるのも可愛いけど、やっぱりこういう格好させてあげなくちゃ」
「あ、あの……」


楽しげに言う女性達に、レオンは狼狽した。
いや、あの、と何度も声をかけようとするが、彼女達はまるで聞いていない。
あっちの服の方が可愛かったんじゃない、あのカチューシャも、それよりもっと他の、と盛り上がっている。
男が割って入れるようなテンションではない。

どうしよう、と立ち尽くすレオンの手を、くいくいと小さな手が引っ張った。
視線を落せば、見上げて来る大きな蒼い瞳。


「あのね、お姉ちゃんたちに着せてもらったの。にあう?僕、ヘンじゃない?」
「あ…うん、いや……変じゃない、よ」


レオンの言葉に、スコールの表情がぱぁあ、と明るくなる。
嬉しさを表すように、スコールの白くて丸い頬がほんのりと赤らんだ。


(変じゃない。変じゃないが……)


この場合、変じゃないのが変、なのだろう。

恐らく、習い事の発表会の日などに着せて貰うような、子供向けのドレス服なのだろう。
多分、前の撮影で使われた服が、このスタジオの隅に預けられていて、女性スタッフ達はそれを使ってスコールを着替えさせたのだ。
淡い色の服とリボンは、濃褐色の髪と、白い肌のスコールによく似合っていて、流石ファッション雑誌の撮影スタッフと言った所だろうか。

しかし、彼女達は根本的な所を勘違いしている。
だって、スコールは弟だ。
男の子だ。
それなのに、レースやフリルのスカートの服。


「……スコール、その……スカート、嫌じゃないか?」
「ん、と……ちょっとスースーする」
「嫌じゃない?」
「うん。だってこれ、エルお姉ちゃんとおそろいだもん」


にこにこと嬉しそうに言ったスコールに、レオンは思い出した。
何度か仕事を終えて家に帰った時、エルオーネがスコールに自分の服を着せていた事を。


(そう言えば、あの時も嫌がったり恥ずかしがったりしてはいなかったな……)


寧ろ、何処か楽しそうだったような。
Tシャツにジーンズや短パンと言った格好ばかりが目立つの男の子の服に比べ、女の子の服はバリエーションが多い。
スコールにとっては、色んな服を着せて貰えて、純粋に楽しかったのかも知れない。
何より、エルオーネが楽しそうにしていたので、スコールにはそれが一番で、“男の子はスカートを履かない”と言う考えは浮かばなかったのだろう。

その結果が、これ。
お姉ちゃんとおそろい、と言って嬉しそうに笑う“弟”。
どうしよう、とレオンはしばらく考えていたが、


(……まあ、いいか)


まだ小学一年生だし、体格的にも男女の境はまだ曖昧な頃だし、本人も今の所は嫌がっていないし。
似合っていると言うのは、別に悪い事ではあるまい。
スタッフ達も、退屈だったスコールの気を紛らわせる為にしてくれた事だ。
仕事で弟に構ってやれなかったレオンがどうこう言える立場ではない。


「ふぁ」


レオンはスコールを抱き上げた。
成長期真っ最中とは言え、スコールはまだまだ小柄で、レオンは高校一年生。
体格の差ははっきりしていて、抱き上げるのも苦にはならない。

空いていたパイプ椅子に座って、膝の上にスコールを下ろす。
落ちないように背中や膝に手を添えてやれば、小さな手がレオンの腕に重ねられる。


「お兄ちゃん、お仕事おしまい?」
「いいや、ちょっと休むだけ。終わるのはもうちょっと後だよ。お腹空いたか?」
「ううん。あのね、このクッキーね、おいしいよ。お兄ちゃんにあげる」
「ああ、ありがとう。そうだ、半分こするか」
「うん」


スコールが渡してくれたクッキーを二つに割って、大きな方をスコールへ。
小さい方の欠片をレオンが齧ると、スコールは嬉しそうに笑った。

あっ、とスコールが何かを思いついたように声を上げる。
どうしたのかと見ていると、スコールはクッキーの欠片を更に二つに割って、


「お兄ちゃん、あーん」


小さな指にクッキーを持って差し出すスコールに、レオンは口を開けた。
はい、と言って、スコールがクッキーをレオンの口の中へ。

レオンもスコールと同じように、小さな欠片をまた二つに割って、大きな方をスコールに差し出した。


「お兄ちゃん、おいしい?」
「ああ。ほら、スコールも。あーん」
「あーん」


ぱく、とスコールがレオンの指ごとクッキーを食べる。


「美味しいか?」
「うん!」


もぐもぐとよく噛んで、きちんと飲み込んでから、スコールは頷いた。
頭の後ろで、淡い色のリボンがふわふわと揺れる。


「お兄ちゃん、おしごとしてるの、かっこいいね」
「そうか」
「おしごとしてるお兄ちゃん、好き。大好き」


真っ直ぐに見上げて来る弟の言葉が、レオンには嬉しくて堪らない。

構ってやれなくて寂しい想いをしていないか、家でも帰るのが遅くて寂しがっていないか、といつも気になっていた。
けれど、こんな風に思っていてくれたのかと知ると、胸の奥が温かくなる。


「夕飯、スコールの好きなものにしような」
「ほんと?」
「ああ。何か食べたいもの、あるか?」
「んとね、えっとね、えっとねー……」


無邪気に食べたい物について考えるスコール。
そんな弟を見つめるレオンの瞳は、何処までも優しく澄んでいる。
仕事をしている時、カメラに向かっている時の表情は其処にはない。




カメラのシャッターが落ちる音が鳴る。
そこに映っていたのは、唯一無二の大切な存在である弟にだけ向けられる、愛しい弟を想う、優しい兄の姿だった。






仕事用と平時で全然表情が違うレオン。
一番の優しい笑顔は、弟だけのものです。

この写真は幻の一枚となって、数年後、レオンが売れっ子俳優になった頃、デビュー当時のあの頃大暴露的な番組で初出しされる事となるのですw

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[レオスコ]鼓動は本物

  • 2012/10/25 23:00
  • カテゴリー:FF
現代パラレル。
モデル俳優レオンさんと、一般人な弟スコールでレオスコ。
兄弟だけどらぶらぶですよ。






夕飯を終えて片付けを済ませ、リビングに戻ると、兄がソファに座って厚めの本を読んでいた。
それは装丁などと言った小洒落たものは施されておらず、表紙は厚手の紙、中身はぺらぺらとしたコピー紙と言った味気のない代物。
しかし、その味気のない代物こそが、兄の大事な商売道具の一品であった。


「…随分、分厚いな」


遠目に見て判る分厚さのそれに、スコールは独り言気味に呟いた。
その声はしっかりと兄の耳に届いており、濃褐色が揺れて、柔らかな青灰色の瞳が此方へと振り返る。


「片付け、終わったのか?」
「ああ」
「悪いな、いつも任せて」
「…別に……」


眉尻を下げて頬を赤らめて素っ気ない呟きを返すスコールに、兄───レオンは柔らかな笑みを浮かべる。

スコールは兄の隣に腰を下ろすと、分厚い本をそっと覗き込んでみる。
其処には、びっしりと文字の羅列が敷き詰められていた。
しかし、其処に書いてあるのは人物の台詞らしきものばかりで、これが小説などの類でない事が判る。

スコールには、その本の正体が何であるのか、聞かなくても判っている。


「また随分と、長い台詞の多い役だな」
「この脚本家はそういう傾向があるんだ。お陰で覚えるのに苦労する」


弟の言葉に溜息交じりに応えたレオンは、今話題の超人気俳優であった。
彼は高校生の頃にメンズ雑誌のモデルとして芸能界入りし、あれよあれよと言う間に人気を博して、大学卒業前のドラマデビューを切っ掛けに、俳優業もこなすようになった。
最近は同世代の俳優達と共にバラエティ番組への出演も増え、多忙な日々を送っている。

今レオンが呼んでいる本は、来月から撮影に入る映画の台本だ。
二時間の長編映画で、人物同士の遣り取りが頻繁に行われる作品らしいので、台本も分厚くなろうと言うもの。
元来、レオンは記憶力が良い方ではあるが、この映画の撮影と並行して、次クールから放送が始まるテレビドラマの撮影も始まると言う。
レオンはその両方の主役級を任されている為、当然出番も台詞も多く、台詞の暗記は愚か、一連のストーリーをチェックする作業だけでもかなり大変な量になる。

レオンがぱらぱらとページを捲ると、赤い線が引かれた台詞文があった。
チェックを入れた、レオンの役の台詞である。


「スコール。悪いが、また練習に付き合ってくれるか?」


レオンは台本を差し出して、スコールに言った。

レオンの本読みや台詞のチェック等、ドラマの為の練習にスコールが付き合うのは、お決まりの事だった。
単に台詞を暗記するだけなら、レオンは読んでいるだけでそこそこ頭に入るのだが、感情を込めて演じろとなると、やはり相手がいた方がやり易い。

スコールは無言で台本を受け取った。
それが了承のポーズだ。


「……動き、つけるのか?読むだけ?」
「少し動いてみるか。お前はト書きの通りに頼む」
「ん」


レオンが俳優業をするようになってから、スコールはいつも練習相手をしているので、最初の頃は“ト書き”が何の事かも判らなかったが、今ではすっかり慣れたものだ。
スコールはぱらぱらと数ページを捲って、場面の流れと、レオンの相手役の登場人物の人となりを確認し、

「……これ……」


流れを読んだスコールが、眉間に皺を寄せる。
怒っているように見える表情だったが、そんな彼の白い頬は、ほんのりと赤らんでいた。


「駄目か?」


眉尻を下げ、柔らかに微笑んで問う兄に、スコールは赤い顔で唇を尖らせた。
うぅ、と唸るような声が聞こえて、レオンは無理なら良いんだが、と言った。

今から練習しようと言うその場面は、所謂、ラブシーンと言う類のものだった。
場所はリビング、登場人物は若い男女(レオンと相手役の女性)、時間は夕飯を終えた後で、明日の予定について語り合うと言う、何気ない日常のシーンなのだが、結婚間近の恋人同士と言う設定で、ト書きの中に“見詰め合いながら”“背中から抱き締めながら”等と言った恋人同士の触れ合いが多く記されている。
レオンの言った「ト書きの通りに」演技をするとなると、思春期真っ盛りでスキンシップや見詰め合うのが苦手な傾向のあるスコールには、非常に恥ずかしい台詞・行動が多く散りばめられている。

正直、やるのは恥ずかしい。
恥ずかしいが、眉尻を下げて微笑む兄を前にして、スコールが今更拒否を口に出来る訳もなく。


「……やる。問題ない」
「そうか。無理はしなくて良いからな」
「……ん」


ぽんぽんと頭を撫でられて、スコールの尖っていた唇が微かに緩んだ。

レオンがソファを立って、スコールが座っている位置の背中へと周る。
スコールは台本に目を落しながら、レオンが演技を始めるのを待った。


『───明日、挨拶に行くよ。随分遅くなったし、今更かも知れないけど、やっぱりきちんと話をしないといけないと思うんだ』


いつもの兄とは違う口調で、すらすらと流れ出てくる台詞。
スコールは兄の声を台本の文字で追って、終わったのを確認し、次の自分の台詞を読んだ。


『本当に良いのに。気持ちは嬉しいけど、お父さんはもう、判ってくれてるんだから。明後日には、レナちゃんの運動会があるんだし、お父さんもそれを見に行くって言ってたから、どうしても話をしたいのなら、その時でも良いんじゃない?此処から、私の家に行くのって、凄く時間がかかるし』


所々で詰まりつつ、呼吸の位置が判らない、と胸中で愚痴りながら、スコールは読み進めた。
殆ど棒読みであるが、素人で演技の経験などないスコールに、レオンが其処まで臨む事はない。
付き合ってくれているだけでも十分なのだ。


『明後日逢うのなら、尚更、明日の内に話をしなきゃいけない。お義父さんが分かっていてくれると言っても、やっぱり、あの時の事はきちんと俺の方から説明しなくちゃ駄目だと思うんだ。だから明日は、レナのお迎えに俺は行けないんだけど────頼んでも良いかな。確か明日の仕事は、夕方には終わるんだろ?』


ぎ、とソファにレオンが寄り掛かる。
スコールの手の台本に影が映って、スコールが顔を上げると、見下ろす兄の顔が間近にある。
傷のある、それでも整った顔が、吐息がかかる程近くにあるのを見て、スコールの心臓が一つ大きく跳ねた。

フリーズしたように動かなくなった弟に、「うん?」とレオンが小さな笑みを浮かべて首を傾げる。
それを見て、スコールは慌てて台本に視線を戻した。


「え……と、『うん、一応予定ではね。時間通りになるかは判らないけど。レナちゃんのお迎えに行くまでには、手が空く筈よ』
『じゃあ、頼むよ』
『いいけど。レナちゃんは寂しがるんじゃないかなぁ』
『寂しがる?どうして?レナちゃん、お前に逢いたがってたから、寧ろ喜ぶと思うんだけど』


不思議そうに尋ねるレオンの台詞の後、スコールは後ろを振り返り、レオンの顔を見る。
台本のト書きにそう書いてあるのだ───“彼氏の顔を見詰める”と言う指示が。
しかし、スコールは頭こそレオンの方を向いてはいるが、視線は微妙に彷徨ってしまっている。

青灰色の瞳は、あちらこちらに迷子になった後で、ちらり、と兄を見た。
蒼と蒼が重なって、レオンが小さく笑みを漏らして首を傾げる。


『なんだ?』


問い掛けるその声が、演技なのか、素なのか、スコールには判らない。
柔らかな眼差しだとか、微かに笑みを滲ませた口元だとか、そっとスコールの頬に触れる指先だとか────台本にこんな仕草の事は書いていなかった筈だけれど────、いつものレオンのようにも見えるし、そうでないのかも知れないとも思う。

再びフリーズしてしまったスコールに、レオンがくくっと喉を鳴らして笑った。
その声にスコールは我に返り、赤い顔を慌てて反らして、台本に視線を戻す。


「な……『なんでもない』
『なんでもない事ないだろ。何か隠してるな?』
「!!」


スコールの後ろから腕が伸びて来て、ぎゅ、と抱き締められる。
ばさっと音を立てて、台本が床に落ちた。


「落ちたぞ」
「あ、う、……すまない」
「いや」


抱き締める腕の力が緩んで、解放される。
しかし、スコールが台本を拾って元の姿勢に戻ると、また先程と同じように抱き締められてしまった。
台本を見ると、ト書きに“抱き締めてじゃれあう”と書いてあったので、演技としてはこれが正しいのである。

背中越しの体温と、耳にかかる微かな吐息。
スコールは顔が熱くなるのを感じながら、それを背後の存在にバレていないよな、と何度も胸中で繰り返した。
後ろにいるのだから見えない、見えていない、だから判らない筈だと。
……実際には、真っ赤になった耳と首のお陰で、モロバレ状態なのだが。

煩い心臓を必死に誤魔化しながら、スコールは続きを読んだ。


『隠してないよ』
『おい、隠し事はしないって約束だろ。ちゃんと言えよ』
『なんでもないったら』


恐らく、此処では二人とも笑い合っているのだろう。
じゃれ合う、と書いているのだから、レオンの方も本気で問い詰めようと言う雰囲気ではないし、きっと相手役の女性も場面を楽しんでいるに違いない。

しかし、スコールは完全に固まっていた。
演技云々、練習云々以前に、抱き締める腕の温もりや、耳にかかる吐息や髪の毛先の事で、頭の中が一杯になっている。

でも、続けないと。
シーンはまだ続いている。
スコールは台本の次のページを捲り、次の台詞を─────と思ったが、頬に添えられた手に促されて振り返って、


「………!?」


呼吸が出来ない。
息が、口が、塞がれている。
そして目の前には、柔らかく、熱の篭った色で見つめる蒼があって。


「ん、ん……っ」


ちゅ、と咥内で鳴る音に、スコールの顔が火が出る程に熱くなる。
違う、可笑しい、と抗議の声を上げようとしても、それはまともな音や言葉にはならず、滑り込んで来た舌に絡め取られて溶けて行く。

ぱさり、と台本が床に落ちても、レオンはスコールを離さなかった。
もがくように腕を掴んだり、長い髪を引っ張ったりと暴れていたスコールの体から、次第に力が抜けて行く。
逃げるように退いてばかりだった舌が、恐る恐る、応えるように差し出されてきた頃には、スコールはすっかり口付けの虜になっていた。


「ん……」
「ふぁ……」


ゆっくりと唇が離れると、何処か物足りなさそうな、甘えたような音がスコールの喉から漏れた。
レオンはそんなスコールに、もう一度キスをしようと顔を寄せ、────ぐっと掌で口元を押さえられる。


「んぐ」
「台本と違うっ…!」


真っ赤になって、蒼の瞳を薄らと潤ませて、スコールは抗議した。
台本では、じゃれ合う内に見詰め合った二人がキスをしようとした所で、玄関のチャイムが鳴ると言う流れだった。
記憶力の良いレオンがそれを忘れた訳もないだろうに、現実のこの流れは、一体。

レオンの手がスコールの腕を掴んで、口を離させる。
しかしレオンはそのままスコールの腕を解放しようとはせず、掴んだ手首を引き寄せると、ちゅ、と軽く口付けた。


「れお、れおん!違う!台本と…」
「ああ、知ってる」


平然と返って来た声に、やっぱり、とスコールは思った。

レオンはひょいっとソファを跨ぐと、スコールの隣に落ち付いた。
かと思うと、ぐっとスコールの腰を抱き寄せて、形の良い顎を捉えて上向かせた。
二人の体はぴったりと密着し、スコールの視界には熱を孕んだような蒼の瞳が一杯になって、スコールは胸の中の煩い音が目の前の人物に聞こえてしまうのではないかと思った。

ちゅ、と頬に口付けが落ちる。
スコールの体は緊張したように固くなり、それを訴えるかのように、彼の手は兄のシャツをぎゅっと掴んで離そうとしない。


「レ、オン……練習……っ」
「うん」


うんって。
何に対して、どういう意味の“うん”なのだろう。

そんなスコールの疑問は音にはさせて貰えず、レオンも答える気はなかったし、そもそも彼自身、既に練習の事など頭の中から抜け落ちていた。



重なる熱や、伝わる温もりや、鼓動の音は、演技などではなく、間違いなく本物。
それを知っているのが自分だけなのだと思うと、どうしようもなく、嬉しくなる自分がいた。





全く芸能界的な描写がなかった!まあいいか。

このレオンさんは超がつくブラコンとして芸能界で有名ですw
弟に手出してるとかは隠してるけど、ブラコンは全く隠してない。
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[ティスコ]誰より傍に

  • 2012/10/08 21:28
  • カテゴリー:FF


クリスタルを手に入れる道中を、共に過ごした間柄だからだろうか。
探索や素材集めに向かう時のパーティメンバーは、いつの間にか固定されたように、同じ面々が集まるようになっていた。
ティーダはフリオニールやセシルやクラウドと、スコールはバッツやジタンと、自然と振り分けられるようになり、多めに手が欲しいと言う時や、魔法生物が多い所や獰猛な獣類が多い地域に行く時などのように、指示されない限りは、固定パーティが出来るようになっていた。

それをティーダは、悪い事だとは思っていないのだけれど。


「スコール、お宝探し行こうぜ!」
「一番見付けたのが少なかった奴が罰ゲームな!」


そう言って、ティーダと会話をしていたスコールに駆け寄って来たのは、いつもと同じ、ジタンとバッツの二人。
二人は既に出発準備を終えており、早く早くと急かすようにスコールの腕を引っ張って行こうとする。
突然の事にスコールは目を丸くして、ちょっと待て、とは言うものの、二人は全くお構いなしだった。

そのままリビングを連れ出されるかと思われたスコールだったが、


「今日は駄目っスよ」


言葉と共にスコールを引き留めたのは、ティーダだった。
しっかりとした手に掴まれた腕を見て、スコールがぱちぱちと瞬きし、ジタンとバッツは不満げに唇を尖らせる。


「え~。良いじゃんかよ、暇してるみたいだし」
「暇じゃないっス。今、俺と会話中」
「だから、暇なんだろ?」


のんびりと会話に興じる時間があるなら、それは即ち、暇であると言う事だ。
間違ってはいないが、ティーダは眉を吊り上げて、違う、と言った。


「暇じゃないっス。俺と会話してるんだから、暇じゃない」


同じ言葉を繰り返し、自分の方が先約だと言わんばかりに、ティーダは捕まえたスコールの手を、強い力で握る。
その所為でスコールは痛みに顔を顰めたが、ティーダはそれに気付いていなかった。

むすっとした顔でジタンとバッツを見詰める彼は、いつもの快活さはなく、何処となく不機嫌そうに見える。
これはジタンとバッツも気付いたようで、二人は顔を見合わせると、


「先客がいるんじゃ、仕方ないか」
「他に誰か誘うか。二人で勝負してもあんまり張り合い出ないし」
「ティナとルーネスが書庫で本読んでたっスよ」
「何っ!たまねぎの奴、ティナちゃんと二人きりとは生意気なっ」


くるっと踵を返して、ジタンがリビングを飛び出していく。
それを追って、バッツもリビングを出て行こうとして、ふと思い出したように振り返って戻ってくる。

駆け寄って来た栗色の人懐こい瞳に、スコールがどうかしたかと首を傾げていると、


「スコール、確かリフレクトチェーン欲しいって言ってたよな。もうトレードしたか?」
「いや、まだだ」
「じゃあ帰りにモーグリの所に行って、貰ってくるよ」
「ああ、頼んだ」
「頼まれたー」


スコールの言葉に、バッツは嬉しそうに言うと、弾んだ足取りで今度こそリビングを出て行った。
閉じた扉の向こうから、ジタンとルーネスの賑やかな声が聞こえて来る。
其処にどたーん!と言う派手で物騒な音が響いて、スコールの脳裏に、年下達にダイビングボディプレスを喰らわせる20歳の姿が浮かんだ。

騒がしさと言うべきか、賑やかさと言うべきか、とにかく忙しない足音が暫く続いて、また静まり返る。
しん、と無音が広いリビングを支配して─────スコールはじんじんとした手首の痛みに気付く。
ちらりと右腕に視線を落せば、確りとした手に掴まれている自分の腕があって、掴んでいるのは他でもない、ティーダで。


「……ティーダ」
「なんスか」


名前を呼ぶと、いつもの子犬のような快活な声ではなく、不機嫌な音が返って来た。
聞き慣れないトーンの声に、スコールの眉間に皺が寄る。

振り返ってみれば、眉間に目一杯の皺を刻んだ、苦々しい顔付のティーダがいる。
凡そ滅多に見れるものではないであろう、太陽のような少年の表情に、スコールは微かに慄いた。
それから、どうして自分がティーダの突然の不機嫌に当てられなけばならないのだと、青の瞳を睨み返し、


「腕」
「?」
「……痛いんだが」
「………うわっ!ごめん!」


きょとんと首を傾げたティーダに、低い声音で言い付けてやれば、ティーダはスコールの腕を見下ろし、ようやく自分が彼の腕を掴み続けていた事に気付いた。
慌てたティーダの手が離れれば、白く骨張った手首に、くっきりと手形が残っている。
じんとした痛みの残る手首を摩るスコールに、ティーダはへにゃりと眉尻を下げ、申し訳なさそうに頭を掻いた。


「なんか、その、ごめん」
「……別に。それよりお前、どうしたんだ」


スコールから見て、今のティーダは明らかに様子が可笑しかった。
ジタンとバッツが出て行った扉の方を睨んでいたり、宝探し(素材集め)にスコールを誘う二人に対し、まるでムキになったように「駄目」と言ったり。
彼らがスコールをパーティに誘うのはいつもの事だし、スコールがティーダと会話をしていたのは暇を持て余していたからで────スコールにしてみれば、彼らの誘いを断る理由はなかった。
ティーダが間に入る形で断る事がなければ、恐らく、今日も彼らと行動を共にしていただろう。

何を考えているのかと睨むスコールに、ティーダは口をへの字に曲げて俯いた。


「だってさぁ……」
「ああ」
「………」
「……なんだ」


いつになく煮え切らない様子のティーダに、スコールの眉間の皺が深くなる。
急かすように彼の声のトーンが低くなった事には、ティーダも気付いただろう。

ティーダはしばらく、あーだのうーだの、意味のない唸る声を上げていた。
待ち惚けを食らわされているスコールが苛々を募らせていると、


「なんか、やだったんだよ」


余りにも漠然とした言葉に、スコールの表情が更に険しいものになる。
ティーダはそれを見て、縮こまるように肩を竦めて、頭を掻いたり、腕を組んだり、爪先で床を鳴らしたり。
少しは落ち着いて物を考えられないのだろうか、とスコールは思う。

なんて言うのかな、とティーダが言葉を探す。
それからまた、しばらくの時間を要した後、ティーダは言った。


「ジタンもバッツも、昨日だって一昨日だって、スコールと一緒だったじゃないっスか」
「……ああ」
「そんで今日もまた一緒なんて、そんなのずるいっス」


唇を尖らせ、拗ねた子供のような顔をして言ったティーダに、スコールは無表情。
そんなスコールを前にして、ティーダは言わなきゃ良かった、と小さく呟き、スコールに背を向けた。
がりがりと乱暴に頭を掻く仕草が、父親と似ていると言ったら、きっと彼は怒るのだろう────等と今この場に関係ない事をスコールは考える。

……確かに、昨日も一昨日も、スコールは彼らと一緒に行動していた。
切っ掛けは今日と同じで、素材集めに行こうと誘われ、断る理由がなかったので同行した。
決まったメンバーとパーティを組んでいるのは、スコールに限った話ではないのだ。
長い時間を共にしたメンバーとチームを組んだ方が、戦闘時の連携も上手く取れるし、何も理由もなく同行を了承した訳ではない。


(大体、お前だって昨日も一昨日も、フリオニール達と一緒だったじゃないか)


昨日、スコールと同じように、“いつものメンバー”で探索に出ていたティーダ。
お互い、同じ条件でパーティを組んでいたのに、それを「ずるい」等と言われても対応に困る。

拗ねた表情のティーダと、眉間に寄せれる限りの皺を寄せて不機嫌な表情をしているスコールと。
リビングにいるのはこの二人だけで、間に入ってくれそうなフリオニールは、此処にはいない。
茶化しながら空気を和ませてくれるジタンとバッツは、つい先程、屋敷を出て行ったばかりだ。
他の面々も、今日は揃って外出しているようで、屋敷の中はすっかり静まり返ってしまい、当然、リビングにも沈黙の蚊帳が落ちていた。

それを破ったのは、ティーダの方。


「……俺だって、スコールと一緒にいたいのに」


─────いつだって、スコールを攫って行くのはジタンとバッツの方が先。
昨日だって、本当はスコールも一緒に行かないかって、誘ってみようと思っていたのに、フリオニール達と話をしている間に、二人がスコールを連れて行ってしまった。
スコールもあの二人になら、特に抵抗もなくついて行ってしまうから、益々ティーダは「ずるい」と思う。
おまけに、バッツはスコールの欲しいものについてもきちんと把握していた。
スコールはきっと、ティーダを相手にそんな話はしないだろうから、ティーダにはバッツがスコールに頼られている、スコールが彼に甘えているように見えてしまった。
勿論、スコールにとっては、もののついでに頼んだだけなのかも知れないけれど。

一番近くにいたいのに、一番一緒にいたいのに。
バッツもジタンも、ずるい。

拗ねた顔でそう告げて、ティーダは俯けていた顔を上げた。
上げて─────其処にあった真っ赤顔に、ティーダは目を瞠る。


「スコール?」
「………っ」


名を呼べば、スコールが息を飲んだように音にならない音を漏らす。
その顔は、頬から耳から首まで、まるで茹でられたかのように赤くなっている。

ティーダはきょとんとした表情で、真っ赤になった目の前の人物を見詰めて、


「照れてる?」
「煩いっ!」


指摘に対して吼える態度は、まるで、図星ですと言わんばかり。
その様子は、いつもの冷静沈着な傭兵然とした表情とは全く違っていて、常の大人びた空気は何処かに消えている。
其処にいるのは、ただ、真っ直ぐに向けられる好意に慣れず、素直になれない少年の顔。

数分前まで子供のように拗ねていたティーダの表情が、一転して明るくなる。
反対に、スコールの方はどんどん赤くなって行って、


「スコール、大好きっス!」
「な、」
「だから今日は、俺と一緒!決まり、な!」


全身全霊で抱き着いて来たティーダの言葉に、スコールは目を丸くして固まって。
続け様の勝手な決定事項に、ちょっと待て、とすら言えず、スコールははくはくと口を開閉させるだけ。

その唇に自分のそれを押し付けて、ティーダは真っ赤になったスコールを見て、太陽のように笑った。




─────ティーダは知らない。
真っ赤になったスコールが、何を考えていたのかを。


(バッツとジタンがずるいって)

(俺とばかり一緒にいるからずるいって)

(俺も同じだったなんて、そんな事)

(……絶対、言えない)


────一番近くで、一番一緒にいたいのが、自分だけではないなんて。
ティーダは知らない。






10月8日でティーダ×スコール!

お互い別々に行動しながら、一緒にいられなくてやきもきして、それぞれ焼きもち焼いてたとか。
青春真っ只中な17歳コンビかわいい。
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[レオン]原色灯の世界にて

  • 2012/09/13 00:20
  • カテゴリー:FF
レオンさんがオカマさんとかゲイの人と仲良しだったらいいなーと思って書き殴り。自趣味に走り過ぎたので、一応畳んでおきます。
現代パラレルです。多分。


[レオン]原色灯の世界にて

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[クラレオ]その心、彼のみぞ知る

  • 2012/09/13 00:14
  • カテゴリー:FF
レオンさんがオカマさんとかゲイの人と仲良しだったらいいなーと思って書き殴りその2。自趣味に走り過ぎたので、一応畳んでおきます。
現代パラレル風でクラウド→レオンです。


[クラレオ]その心、彼のみぞ知る

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