「カタギリ…大丈夫か?」
いつもより3倍は優しく僕を見つめる翡翠の瞳が心地いい。
「ああ…君がいてくれてるからね」
「そうか」
爆風に吹き飛ばされ大怪我をした僕は入院を余儀なくされた。
だがまだ起き上がれないどころか腕を上げることさえろくに出来ない状態だ。
自分がどんな状況なのか非常に気になる。
「グラハム、僕はどうなってる?」
「…!いや、君はちっとも変わってないよ」
グラハムの声にかすかな震えがあるのを僕は聞き逃さなかった。
いやな予感がする。
「わたしは花瓶の水をかえてこよう」
「グラハム」
静かに僕は語りかけた。
「こっちへおいで」
しばらく躊躇ったあと彼はゆっくりと僕のベッドの脇に立つ。
「キスして、グラハム」
「ああ…」
小鳥がついばむような口付け。その腕を取り強引に引き寄せる。
「カタギリ…!」
貪るように口付けると最初は抵抗を試みていた体から力が抜ける。
続き▽
いつもより3倍は優しく僕を見つめる翡翠の瞳が心地いい。
「ああ…君がいてくれてるからね」
「そうか」
爆風に吹き飛ばされ大怪我をした僕は入院を余儀なくされた。
だがまだ起き上がれないどころか腕を上げることさえろくに出来ない状態だ。
自分がどんな状況なのか非常に気になる。
「グラハム、僕はどうなってる?」
「…!いや、君はちっとも変わってないよ」
グラハムの声にかすかな震えがあるのを僕は聞き逃さなかった。
いやな予感がする。
「わたしは花瓶の水をかえてこよう」
「グラハム」
静かに僕は語りかけた。
「こっちへおいで」
しばらく躊躇ったあと彼はゆっくりと僕のベッドの脇に立つ。
「キスして、グラハム」
「ああ…」
小鳥がついばむような口付け。その腕を取り強引に引き寄せる。
「カタギリ…!」
貪るように口付けると最初は抵抗を試みていた体から力が抜ける。
続き▽
| カタギリ::2 | 2008,02,05, Tuesday 05:12 AM