性的に介入する
これは悪い夢だ、と、憔悴しきったグラハムはそれしか考えられなかった。単独出撃をし、黒いガンダムにかかっていった。
しかしあと一歩の所でガンダムの援軍が現れ、あっという間に形勢が逆転し
三機相手に成す術もなく、カスタムフラッグは両腕を?がれた。
己の無力さに、カタギリの制止を振り切り出撃した愚かさに絶望していた。
(ハワード…ジョシュア、すまない…私は——)
挙句の果てにソレスタルビーイングの捕虜になるなど……!
両腕を後ろ手に拘束されたまま、グラハムは目の前に立つ三人組を睨み上げた。
「グラハム・エーカー…なるほど、貴方がユニオンのエースと名高い…」
黒髪の青年が納得したような表情で一人頷く。
「兄貴、こいつどうすんだよ?捕まえろって言われたから殺さなかったけど」
「そうだよヨハン兄ぃ、顔見られちゃったよ?」
青い髪の青年と、赤い髪の少女。
この三人が、新型ガンダムのパイロット…いくらなんでも若すぎる。
まだ子供ではないか。
「…まさかガンダムのパイロットがこれ程若いとは」
あまりの驚きに、思ったことが声となり漏れてしまう。
その言葉に気を悪くしたように、青い髪の青年が声を荒げた。
「あぁ?アンタ今の自分の立場わかってんのか?」
「やめろ、ミハエル」
「だってよ、兄貴!」
「…エーカー上級大尉。私は貴方に2つの事を要求する」
続き▽
| マイスターズ::5:トリニティ | 2008,02,17, Sunday 09:38 PM