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トリニティ1(part3 826-828,894-899)

性的に介入する

これは悪い夢だ、と、憔悴しきったグラハムはそれしか考えられなかった。
単独出撃をし、黒いガンダムにかかっていった。
しかしあと一歩の所でガンダムの援軍が現れ、あっという間に形勢が逆転し
三機相手に成す術もなく、カスタムフラッグは両腕を?がれた。
己の無力さに、カタギリの制止を振り切り出撃した愚かさに絶望していた。
(ハワード…ジョシュア、すまない…私は——)
挙句の果てにソレスタルビーイングの捕虜になるなど……!
両腕を後ろ手に拘束されたまま、グラハムは目の前に立つ三人組を睨み上げた。

「グラハム・エーカー…なるほど、貴方がユニオンのエースと名高い…」
黒髪の青年が納得したような表情で一人頷く。
「兄貴、こいつどうすんだよ?捕まえろって言われたから殺さなかったけど」
「そうだよヨハン兄ぃ、顔見られちゃったよ?」
青い髪の青年と、赤い髪の少女。
この三人が、新型ガンダムのパイロット…いくらなんでも若すぎる。
まだ子供ではないか。
「…まさかガンダムのパイロットがこれ程若いとは」
あまりの驚きに、思ったことが声となり漏れてしまう。
その言葉に気を悪くしたように、青い髪の青年が声を荒げた。
「あぁ?アンタ今の自分の立場わかってんのか?」
「やめろ、ミハエル」
「だってよ、兄貴!」
「…エーカー上級大尉。私は貴方に2つの事を要求する」

続き▽

| マイスターズ::5:トリニティ | 2008,02,17, Sunday 09:38 PM

ジョピュア(ダリル)3(part4 41-44)

ジョピュア

「いつまでそんな顔しているんですか、グラハム・エーカー上級大尉殿」
背後から呼びかける声に、グラハムは驚いて振り返った。
視界には延々と続く仲間達の眠る墓、どんよりと暗い曇り空。
吹く風は生温く、未だ微かな煙の臭いを含んでいた。
これは、現実だ。まぎれもない現実。
遠くには崩壊したMSWAD基地が、まるでそれ自体が墓標の用に立っている。
足下には遺体のない棺が眠り、彼の同僚はもう戻らない。
そう、永遠に戻らなかったはずなのだ。
だが。
「そんな…君は」
「随分と無防備な顔ですね。空母で見せた傲慢な態度ははったりですか?」
声が震える。屈辱的な言葉を投げられているのに、怒りにではない。
もう会えないはずだった存在に再び触れる事ができる、歓喜にだ。

「君は…君は戦死したはずだ、ジョシュア」

続き▽

| ジョシュア::12:ジョピュア(ダリル)3 | 2008,02,19, Tuesday 02:39 AM

ジョシュア、軍人達(part4 65-69)

鬼畜、輪姦、木馬

布で目を覆われたグラハムには、
自分の置かれた状況がまったく分からなかった。

耳を澄ませ、辺りを伺う。複数の者の気配、
時折聞こえるヒソヒソ声と忍び笑い。
こめかみが熱を持ってずきずきと痛む。手足は自由だったが、
薬品でも打たれたのか、弛緩したように身体に力が入らなかった。

意識を失う前、グラハムは格納庫に居た筈だった。
そうだ、ジョシュアだ。彼が何やら私に相談があるとかで、
深夜フラッグの所に呼び出されたのだ。
人気の無い格納庫で背後から声をかけられて………
そこで記憶が途切れている。

「おい、気がついたみたいだぜ」
「気分はどうですか?グラハム・エーカー上級大尉殿?」

ジョシュアの声だ。もう一人は聞いた事のない声。
ふいに辺りがざわめく。いったい何人いるのか…
「何のつもりだ!君は私に相談があるんじゃなかったのか。
 返答によっては軍法会議ものだぞ!」

立場で部下を脅すのは、グラハムの嫌悪するところであったが、
この状況ではそうも言ってられない。
力の入らない四肢で必死に立ち上がろうともがくと、
両脇に居た男がグラハムの両腕を抱えて無理矢理立ち上がらせた。
だが、脚ががくがくと揺れ、全体重を預ける事になるこの格好は
余計にみじめさを際立たせるだけだ。
グラハムは小さく舌打ちした。

「あんたに相談したいって奴がたくさん居るんですよ。
『エーカー上級大尉の事を考えるとオナるの止められなくて夜も眠れません
 どうしたらいいですか?』って聞きたいそうです。」

室内に満たされる下品な笑い声。
どうやらここは基地の中の使われていない小さな小部屋らしい。
音が反響して、よく響く。

「さあ答えて下さい。どうしたらいいと思いますか、上級大尉殿?」
「し、知らん!私には関係ない…っ」
「ひでー、頼れる上司と思って相談したのに」
「関係ないはねーだろ、エーカー上級大尉のせいなんだから」

周りの男達が勝手な野次を飛ばす。
両脇を支えていた無骨な手が、胸の飾りを服の上からこねくりまわした。

続き▽

| ジョシュア::13:ジョシュア、軍人達 | 2008,02,19, Tuesday 07:52 PM

教官(part4 294-297 part5 222-226)

若ハム、過去

—あなたが私を殺したのだ。

静まり返った夜更け、そっと身を起こし隣で寝息をたてる男の横顔を見つめた。
先刻までの激しい情交の名残か、浅い苦痛と倦怠感が未だ身体を支配している。
呻きとも吐息ともつかぬ微かな声が知らず洩れた。
不意に身体を引き倒され、後ろから抱き竦められる。「どこにも去かせない。お前は私の物だ…!」
強引な力で奪い支配しているのは相手の筈なのに、その声も腕も僅かに震えていた。
永訣の時が近いのを無意識に感じているのか。
陽が昇ればついにその日が来る。やらねばならない。もう一度生きるために。

続き▽

| 名無しの男(達)::5:教官 | 2008,02,21, Thursday 12:08 PM

売春リンカーン→分岐1(part4 483)
「やめてくれジョシュア…やめ…」
グラハムは唇で男のペニスからこぼれた精液を垂らしながら、
死んでしまった部下に似た金髪の青年にすがった。
だがその言葉は最後まで紡がれることはなかった。
なぜなら後ろから乱暴に腰を打ち付けられ、彼の口に吐精したのとは違う男がまた
グラハムの唇にペニスを押し付けたからだ。
「ジョシュア?なんだそいつがお前の男か?」
先程グラハムの顔に精液をかけた男が煙草を吹かしながら言った。

安いモーテルの一室には入れ替わり男達が訪れてくる。
部屋の人数からもこの乱痴騒ぎがすぐには終わらないだろうことを
グラハムは知っていた。その敏感な体は痛みも快楽も両方を拾ってしまう。
何度も絶頂を迎え気が狂いそうになりながら、
それでもグラハムは助けを求めずにはいられなかった。
「ジョシュア、ジョシュア…」
だがその声は笑い声にかき消されてしまう。
「ちんぽおっ起ててよく言うよ、こいつ正真正銘のカマだな!」
ジョシュアに似た金髪の男が笑う。いやあれはジョシュアなのではないか?
今犯される自分を見て笑っているのはジョシュアなのではないか?
意識は曖昧になり、自分は今誰に抱かれているのか分からなくなってしまう。
(ジョシュアは生きていたのではないか?
ああやって私をあざけっていたじゃないか…)
グラハムは涎をたらし、熱心にペニスにしゃぶりつく。
誰かが口笛を吹き、また違う誰かが腰を振る彼の尻を叩いた。
(そうだ、これはジョシュアのものだ、私は彼に犯されている…)
そう思えば気は楽になった。
元からグラハムはこのようなな仕打には慣れていたから
やりすごせないわけではなかった。あれがジョシュアではないことが
ずっと耐えられなかったのだ。
そしてずっと部下を失ったことが耐えられなかった。
体を蝕む痛みやそれを上回る程の快楽にグラハムは体を任せる。
彼は部下の生存に涙を流して悦び、注がれる精液を飲み干した。

| 分岐モノ::1:売春リンカーン | 2008,02,22, Friday 12:32 AM

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